やっぱり転職するのをやめた、35歳の出来事。仕事はやりがいなくてもいい?

中野泰然中野泰然

街並みと曇り空。悲しいイメージ

「また落ち着いたら絶対に会おうな…。」
久しぶりの同級生からの電話で、命について考えることがありました。

こんにちは、中野泰然です。

したいこと、仕事のやりがい、生き方など人生は悩みばかり。
そんな35歳の自分は昨年から転職のチャンスに心が揺れ動いていましたが、会社に残ることにしました。

「これが僕の幸せかもな。」と気持ちの整理がついたので、書き残そうと思います。

よければ見てやってください。

久しぶりの友達からLINEがあった日

その日、友人からLINEの電話で着信がありました。

友人とは学生時代からの付き合いで、お互い住んでる場所は近くはないけれど1年に1回ぐらいは会って飲む仲の友人です。

仕事中で電話が取れなかったので、(久しぶりだな…)と思いながら夕方にかけ直そうとしたところ、なんとなく違和感を感じました。

いつもLINEでメッセージをやり取りしていて、いきなり電話をかけてくるタイプでもないので、ちょっと気になったんです。

(近所に来たとかで、なんとなく電話でもくれたのかな?)

僕はLINEのメッセージで「ごめん電話とれなくて」と返しました。すると程なくして、その友人から電話がかかってきました。

「ごめんな急に電話して。…聞いた?」と、第一声。

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何のことか分からずに聞き返すと、友人の口から出た言葉は同級生の訃報でした。

一生とは

「うん…連絡くれてありがとう。」「また落ち着いたら絶対に会おうな…」と、やり取りして僕は電話を切りました。

学生時代の友人が亡くなった。
いつも活発で先生によく怒られてたけど、社会人になり、そして親になり、家族のために毎日仕事を頑張っていた友人でした。

驚きと悲しい知らせにとまどいました。

それから数週間ほど経ち、気持ちの整理もあって人の一生とは?自分はどう生きたいか?と、改めて考えるようになりました。

仕事面で言うと働き方や今後のこと、ほかにも対人関係や自分との向き合い方などです。

あいつは……毎日どういう気持ちで働いていたんだろうか?

考えても答えはないけれど、友人を想い、友人が妻と子供のために頑張っていた事実に胸が痛くなりました。

自分はどうだろうか?
僕にはまだ子供はいません。

やりがいってなんだろうか。なんのために生きてるんだろうか。

30歳ぐらいまでは、どこかで「したいことをしよう。」とか、自分らしくとか、やりがいを持ちたいと思っていました。

でも同級生のことで仕事の向き合い方を考えるようになりました。

自分がしたいことで仕事を選ぶのもいいけど、求められる仕事を精一杯こなし続けて、人のために生きるのもいいじゃないか。

やりがいのない仕事を続けるのは?35歳の僕の正解

僕は医療機器に携わる普通の会社員で、正直なところ仕事に興味が持てないまま、ずっと働いています。

どうしても仕事が楽しくなくて、そんな生活に嫌気がさして、あるときは夢中になれるような趣味を模索したり、あるときは副業でWebライターをしたり、

まぁ身の丈に合った生き方をしてきたと思います。

いろいろ試してはすぐ興味を失って、それでも惰性で物事を続けることを繰り返してきた毎日でした。

でも、その繰り返しの日々が功を奏して、

岐路です。35歳から始める仕事の話「人生終了ではなかった。」
「何のために働いてるんやろ」と、友達が最近こぼしていたのが印象に残っています。 こんにちは、中野泰然です。 僕は今、人生の岐路に立たされています。 とはいっても良い意味での岐路で

以前こちらに書いたように、Webライターの仕事を通してIT関係の会社からお誘いをいただいたりと転職を考えるようになりました。

そんな矢先に友人の突然の訃報。

人生、いつどうなるか分からないな。

命の重みを垣間見ると、それまで自分が抱えていた物事への見え方が変わることがあります。

悔いの無いよう、いろんなことにチャレンジするのも良いと思う。それとは別に、誰かのために今ある目の前の仕事を粛々とこなすのも……それもまた素晴らしいと思う。

僕は今いる環境、家族、持っているもの、周りにいる人達に目を向けて、何が自分の幸せなのか考えました。

10代20代の頃とはまた違い、30代の自分にとって満たされる生き方とは何なのか。
現在の気持ちと生き方を擦り合わせようように、考えました。

仕事のことでいうと自分は趣味でも業務でも何かやりがいを持ちたいけれど、そんな気持ちがあるだけで……特に転職という方法じゃなくてもいいんだろうな……。

社会人になり、いつの間にか興味もなくやりがいのない仕事を続けるのってどうなんだろう?と、頭のどこかでモヤモヤと引っ掛かっていましたが、気持ちの持ちようで景色は変わるもので、この悩みが晴れた気がしました。
それで転職をやめることにしました。

僕の仕事も誰かのため、誰かが助かっている。

仕事に対して出世欲もなく、子供のために働くという目的もなく繰り返しの日々で、満たされないな……と思ってたけど、それがダメなことなんてない。

今の自分を受け入れて、今できることを丁寧に頑張り続けていく。それって幸せだな。と自分で納得がいきました。

それと、今後の生きがい、やりがい、夢みたいなものは、まだ出会ってないかもしれませんから。

もしかしたら今日、1年後、10年後に、僕のしたいことは見つかるかもしれないし、見つからないかもしれない。
それで良いと思う。先々の楽しみにしておくことで、生きる楽しみが見出せるから。

だから今できることを頑張って、そして続けていこうと思う。1日1日を大切に。

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この記事を書いた人
中野泰然

医療機器に携わる仕事をしています。日々、精進。とはいうものの人生の道に迷いながら右往左往する毎日です。ただ、自分のしてきたことが間違いではないと信じて前を向いて未来を築いていこう。そう考えています。

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