保育士の退職は、3月末が一番望ましいと思われています。色々な諸事情により、年度の途中で辞めたいと考えたときに、あなたは退職をあきらめますか?それとも年度途中でも退職しますか?
辞めたい気持ちを我慢できるか
人間関係や体力や給料の問題など、人それぞれ辛い思いを抱えながら、働いている人は多いと思われます。
自分の限界がきても年度途中を理由に、保育士を我慢して働き続けることが正解なのでしょうか。
年度途中により、すぐの退職をあきらめる理由
- 勤務している園に、年度の途中で辞める人が今までいない。
- 退職の後味が悪いと後々引きづり、苦い思い出になってしまうのが嫌だ。
- 辞めたいと言っても、聞き入れてくれなさそう。
だからと言って、一度芽生えた辞めたい思いを、簡単に白紙にできますか。
そこで、年度の途中であっても辞めたいと思ったら、前向きに検討してほしいことをお伝えします。
保育士が辞めたいと思っても辞めれない事情
教育の現場で働いている人の現実
大きな理由は先生と呼ばれる立場だからです。教育の現場では、年度の区切りがとても重要になります。
クラスを任されている担任は、辞めたいと思ってもすぐに辞めにくい環境なのです。
年度途中で辞めると、社会人として非常識な人だと思われやすくタブーとされています。
それ以外に、子どもたちとせっかく築いてきた信頼関係を、裏切るような後ろめたい気持ちになり、途中で辞めることを躊躇される人がいます。
年度途中で辞める人は非常識なのか
きちんと退職の段取りを踏めば、非常識と言われる筋合いはない
無断欠勤をしたり、急に辞めたいと申し出て、次の日から出勤しないことのほうが、年度の
途中に辞めることより、無責任であり非常識な人です。
法律では2週間前までに退職届を出せば辞めれます。
けれど、担任をしていると引継ぎ作業や身の回りの整理に時間がかかります。
後任の保育士を探す必要もあるため、保育園のことを考えると、最低でも1ヶ月以上前に退職願を届け出ることが常識のある人です。
円満に辞めたい気持ちは捨てる
迷惑をかけない辞め方はないと思うこと
円満に退職したいのなら、年度途中の辞職は、あきらめたほうがいいかもしれません。
女性の円満退社は、一般企業なら「寿退社」以外にありません。保育士の場合は、悲しいことに「年度終わりの3月末」でないと、寿退社でも円満退社にはならないのです。
理由や時期は関係なく、人が辞めていくことは、どこの会社に置いても、周りにいる従業員に、負担が少なからずかかるのです。
迷惑をかけることを前提にすれば、年度の途中でも辞めれます。頭を入れ替えて退職準備に取り掛かるほうが、気持ちが楽になります。
引継ぎ準備は事前に用意しておく
事前に引継ぎノートを作りましょう
引継ぎの内容が少量ならいいのですが、口答でするときはメモを取りながら行うため、時間がかかりスムーズに引継ぎ作業を進めることができません。
また、退職後にトラブルの原因になり得る伝え漏れがあります。園の人たちに大変迷惑がかかります。
引継ぎ作業を完璧にすれば、迷惑をかけることを抑えられます。自分の仕事の記録として、責任を持って作成しましょう。
自分を守れるのは自分しかいない
保育士の仕事をすぐにでも辞めたいと思われていている人は、年度の途中なら、きっと心の葛藤が大きいと思います。
けれど、大事なことは、自分にとっての幸せの定義が何かです。
その結論が、保育士を続けていくことでないなら、年度の区切りを気にせず、退職するべきではないでしょうか。
人生は長くありません。
今日という日は、二度と来ません。
数年後、昔を振り返っても戻れないのです。
無理をしながら仕事を続けることで、体調を悪くされても園長や他の保育士さんは、責任を取ってくれないことを理解しておきましょう。