仕事はその内容によって向き不向きがあるものですが、介護福祉士もその差がはっきりとでやすい職業といえます。
介護の仕事は無資格・未経験からでもはじめられるためいろいろな人がチャレンジするものですが、長続きしないケースも多いもの。今回は、介護福祉士に向いている人と向いていない人の差は何なのかをまとめてみました。
介護福祉士にはこんな人が多い
介護の仕事は資格がなくてもできますから、介護福祉士の資格をとる以上はこの業界に長くいようと考えている人が多いもの。
しかし比較的取得が容易な国家資格なために、学歴によっては実務経験をほとんどつまずに資格だけを取得しているケースもあります。
そのため、実際に働くようになってから「こんなつもりではなかった」と後悔してしまうことも。
逆に実務経験をつんで介護福祉士の資格をとっている人は、スキルアップや収入アップを目的としているケースが多いようです。
基本的には介護や福祉に興味がある人、介護の仕事にやりがいを持てる人、人とコミュニケーションをとることが好きな人、仕事とプライベートを割り切って働ける人などが介護福祉士に多いと考えられます。
特に最後のひとつに関しては重要で、要介護者と積極的に接する機会が多い以上、さまざまな人の事情を知ることになるもの。
時にはあまり相性のよくない人の介護をしなければいけないこともあるでしょうが、それも仕事と割り切って接していかなくてはならないのです。
特に賃金面では決して高いとはいえない介護の職場において、介護福祉士を続けていくことのモチベーションは、お金以外のものであることがほとんどです。
介護をすることで喜んでくれる人がいるということにうれしさを感じることができなければ、介護の仕事は難しいでしょう。
介護福祉士にあった性格
介護福祉士において介護・介助に欠かせないのは体力ですが、これは女性が多く活躍している以上、一般的な体力があれば一通りこなせるということにもなります。加齢による体力不足は避けられませんが、経験をつんでいけばコツをつかみ、力の入れ具合もなれて体力的にも多少負担は軽減されることでしょう。
それよりも重要なのが、他人を受け入れる気持ち、人の話をよく聞き応対する能力、気配りや配慮ができる、といった性格的な問題です。
これらは仕事と割り切っていても自身の性格が大きく影響しやすいため、なかなか対応しづらいのです。特に認知症や障がいを抱える人を介護する場合は、お互いの意思疎通ができずにストレスを抱えがち。
これは介護する側もされる側も同じですから、まずは介護福祉士が、柔軟に対応できるような姿勢を持つことが求められるのです。
介護福祉士になるために日ごろからできること
先の内容に自分の性格や気持ちがあっていないと感じる人も、決して介護福祉士になれないというわけではありません。
これらは日ごろの生活においてもきたえることができる能力ですから、自分が苦手とすることでも積極的に取り組んでいけば、きっと良い結果がでてくることでしょう。
自分が今までやらなかったことも、いざ手を付けてみればその楽しさややりがいを感じ、気持ちも変わってくるはずです。