さまざまな職業があるなか、全くの異業種に興味を持ってはじめる人もいれば、前職に関係性のある職種を選ぶ人も多いもの。
特にケアマネージャーという職業は介護の仕事の実務経験が必要になるために、介護職関係者の割合が多くなっています。
そこで今回は、ケアマネージャーの気になる経歴や、どんな職業が多いのかをランキングでみていきましょう。
前職の勤め先ランキング
- 1位 在宅支援センター 16.2%
- 2位 病院 15.4%
- 3位 特別養護老人ホーム 11.7%
- 4位 訪問介護事業所 9.6%
- 5位 介護老人保健施設 8.7%
在宅支援センターと病院を前職の勤め先としている人が多いようです。
そのほかでは訪問看護事業所、通所介護、診療所なども。社会福祉士などで相談業務を行ううちにケアマネージャーに興味を持つ傾向がうかがえます。
病院の場合は、多くの患者さんを見てきていることで、その人に合ったケアプランをたてやすいという利点があるでしょう。
また、ケアマネージャーの仕事をみたことがない、どんなことをするのかわからないというような職場からの資格取得者はごくまれと考えられます。
大抵は前職にケアマネージャーの仕事をする人がいて、そこから関心を持ったり知識を得たりしているケースが多いことでしょう。
ケアマネージャーが所持している資格ランキング
- 1位 看護師 41.7%
- 2位 介護福祉士 35.1%
- 3位 社会福祉主事 19.4%
- 4位 ホームヘルパー 14.2%
- 5位 社会福祉士 9.3%
所持している資格では、看護師と介護福祉士が圧倒的に多くなっています。
これは女性のケアマネージャーが男性よりも多く、先のランキングで前職の勤め先が病院であるケースからも納得がいくでしょう。
また、介護の仕事で実務経験を積んだケアマネージャーよりも、病院勤務を経験している看護師のほうがより医療の知識にたけているもの。
そのため、要介護者の身体にあったケアプランの作成やコミュニケーションがとれるのではないかと考えている施設もあるようです。
就職活動においては前職が影響することもありますから、できるだけ関連する資格や実務経験は豊富なほうがいいでしょう。
転職理由を聞いてみました
- 「今の介護職を続けていても出世、収入アップ等が見込めないため」
- 「年齢的に体力仕事がつらくなってきたため、デスクワークがしたかった」
- 「自身のスキルアップのため」
- 「ケアマネージャーの資格をとることで、職場での仕事の幅を広げたいと思った」
- 「利用者さんやその家族の話を聞いていると、ケアプランについて悩んでいる人が予想以上に多いと感じたため」
- 「子育てをしているため、仕事時間を調整したかった」
- 「職場の同僚にケアマネージャーがいて、興味をもった」
- 「職場で資格の支援制度や資格手当て制度があったため、今のうちに取得しておいたほうが得だと感じた」
介護の仕事にやりがいを感じている人ほど、自分のさらなるスキルアップや収入アップを目指してケアマネージャーを志す傾向が強いようです。
実際にケアマネージャーになった後も苦労することは多いでしょうが、前職よりもよりやりがいを感じられる人も多いはず。
介護の仕事が自分にあっていて長く続けて意向と考えるのであれば、ぜひ取得を目指したい職業といえるでしょう。