要支援・要介護認定を受けた人の相談を受けてケアプランを組み、介護サービスの連絡や調整を行う人のことを介護支援専門員(通称:ケアマネージャー)といいます。
介護の仕事に携わる場合は取得可能な資格のひとつにもなるため、興味を持っている人も多いはず。今回はケアマネージャー試験の難易度や合格率をご紹介しましょう。

合格率のイメージ画像

ケアマネ試験過去10年間の合格率

ケアマネージャー試験の合格率は年々減少傾向にあります。これはケアマネージャーの供給過剰により調整が行われているためです。

合格率は年々減少の傾向

ここ10年間の受験人数の平均は14万人前後となっています。職業別の合格者数では、全体の半数以上が介護福祉士であり、相談援助業務従事者および介護等業務従事者、社会福祉士がそれぞれ1割ほど、そのほかでは看護師および准看護師、理学療法士などがみられます。都道府県別でみると得に愛知県の合格率が高く、そのほかでは埼玉県、東京都、神奈川県、山口県なども高い順位を維持しています。

  • ・平成16年度(第7回)合格率30.28%
  • ・平成17年度(第8回)合格率25.59%
  • ・平成18年度(第9回)合格率20.53%
  • ・平成19年度(第10回)合格率22.85%
  • ・平成20年度(第11回)合格率21.79%
  • ・平成21年度(第12回)合格率23.61%
  • ・平成22年度(第13回)合格率20.51%
  • ・平成23年度(第14回)合格率15.35%
  • ・平成24年度(第15回)合格率19.04%
  • ・平成25年度(第16回)合格率15.46%

資格習得までには長い期間を要する

長い道のり

平成26年時点で、介護支援専門員(ケアマネージャー)になるためにはふたつの条件が必要になります。

ひとつ目は「介護支援専門員実務研修」の全日程を受講してレポートを提出すること。
ふたつ目は「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格することです。
実務研修の日程は各都道府県にによって異なりますから、ホームページなどで必ず確認して申し込みを行いましょう。

ケアマネの受験資格には条件があり、法定資格所持者などは5年以上、それ以外では10年以上の実務経験が必要となります。そのため興味を持ったからと言ってすぐに資格習得を目指すことはできません。
まずは介護の仕事に興味を持つところからはじめる必要があるでしょう。
ちなみに法定資格に該当するのは、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、医師、保健師、看護師、理学療法士、作業療法士、栄養士などになります。

研修科目は「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」とにわかれています。
主な内容としては介護保険制度、訪問・通所・短期入所生活介護方法論、介護支援サービス機能・要介護認定方法論、高齢者の身体的精神的特長と高齢期の疾病・障がいなどになります。

今後の受験資格と試験内容の傾向

平成27年度から受験資格と試験内容が見直されるため、合格するのがさらに厳しくなることが予想されます。
平成27年4月には介護保険改正があるため、覚えるべきことも多くなるでしょう。

受験のイメージ画像

受験資格はさらに狭まり、問題数も多くなるでしょうから、受験者はかなりの苦労を強いられるはずです。

しかしそれだけやりがいがでてくるのもまた事実。決して簡単なことではありませんが、早い段階で資料を取り寄せ、ケアマネ資格習得に備えると良いでしょう。