フリーランスになって後悔した日。現在と将来性「メンタルを保って働き続けること」

寄稿者

遠くを眺める人

この記事は、過去の自分へ書いた手紙のようなものです。

読むことで、今「フリーランスで仕事がない…」と苦しんでるあなたや、これから独立しようか考えてる人にとって、

方向性が見つかったり、
自信が持てたり、
独立への覚悟になったりと、生きるヒントになるでしょう。

意気込んで2019年に独立した私と、3年後の現在と、フリーランスの将来性について書きました。

会社員時代に副業を始めてから会社を辞めるまで

子供の頃、私は人より運動ができるわけでもなく、勉強も人並みで誇れるものがありませんでした。
人を笑わせるユーモアもなく、クラスの人気者を見ながら劣等感を抱いていました。

でも社会人になる頃には、自分の居場所の見つけ方が分かるようになりました。

何もしないと注目されないけれど、自ら役割を買って出ることで感謝されたり、他人と少し違ったことをすると自分を見てもらえたり。
そうやって居場所を築く方法に助けられていました。

でも、頭のどこかでは何かが足りない。自分は何者でもない。そんな想いがずっとありました。

そんな2016年のころ。
私は中小企業の営業で働いていたのですが、異業種交流会でインターネットの通信販売を副業にしている人に出会います。

「もしかすると私にもできるかも。」
「これは自分を変えるチャンスかもしれない」

そう思って自分も始めることにします。
それで最初はうまくいかなかったけれど、数か月して「やっぱりダメだったかも」と熱が冷めてきたころで突然1万円の売り上げが出ました。

「売れるもんだな!」

それから私は通勤電車の中でパソコンを開いて仕事したり、空いた時間を副業に費やしました。

副業を始めて2年たった頃。

取り扱っていた商品がどんどんと売れました。

40万円売れた、50万円売れた…と自分のビジネスが成長するのが分かりました。

そしてフリーランスになりたいという気持ちが芽生えます。

このころYoutuberや、ブロガーさん達のような「ブログで飯を食う」人たちの存在が私にとって輝かしく映っていました。

自由に働き、好きなことをして稼ぐ。

私も会社員以外の肩書きが欲しかったのかもしれません。

なにかに理由をつけて「これはターニングポイントだ!」と考え、私は副業がうまくいっているのに勢いづいて2019年に会社を辞めました。

今思えば、特に秀でたスキルもないまま会社を辞めました。

フリーランスは楽しい。でもきつい。

最初はとても楽しかった。

「もっと副業に注力したい!そうすればもっと売り上げが上がるはず」そう思っていたので、自分のビジネスに集中できるのがとても嬉しかったんです。

そう、挑戦しないと後悔する。自分を試したい。
ポジティブな言葉でモチベーションをあげて行動しました。

売上を上げるために経営者のコミュニティに入ったり、

自由に使える時間も増えたので久しい友人に会ったり。

とにかく「会社を辞めてよかった!」と思えるように、フリーランスの生活を味わっていました。
会社員時代と環境も変わり、行動を起こしつつ基盤をつくり上げていきました。

そんな中、社会に変化が訪れます。

コロナ禍です。
これによりネットの需要がさらに高まり売り上げは伸びました。

やっぱり自分の選んだ道は正解だった。

右肩あがりの数字を眺めては高揚感を感じ、私は自信に満ち溢れていました。

でも、この時期はそう長く続きません。数か月すると、これまでは順調だったのに売り上げが下がっている…副業の時とやっていることは変わらないのに。

フリーランスになって後悔した日

収入が徐々に下がっていくのが分かりました。

うすうすと感じてはいましたが、コロナ禍によってリモートワークをする人が増え、そのため同業者も増えていたんです。
フリーランスの増加や副業を推す社会になることで、単純に見込み客がほかに流れてしまうという構図。

キャッシュフローがうまくいかない。
こわい。
このままフリーランスとしては生活できないのか。
会社やめるんじゃなかったかも。

初めてフリーランスになったことを後悔し、不安で仕方なくて知り合いの経営者に相談しました。

正解がわからない。どうすればいい?

わかったことは、時代の流れに早くのったのは正解。運よくチャンスをつかんだ。
けれど新規顧客の獲得とは別に顧客生涯価値をイメージできてなかった。

なんとなくリピートしてくれている人はいるだろうとは感じていたけど、当時の私は分析もあったもんじゃない。

私は自分のスキルで副業を成功していたと思っていたけれど、数年間ラッキーで稼げていたようなものなんです。
でも時代が変われば需要と供給のバランスが変わってきますよね。

ネットやスマホの普及によってカメラ屋さんや本屋さん、いろんなお店がなくなり業界は変化してきたのと同じ。ずっと同じままでは価値は高まらないんです。

個人で仕事をするということは、自らスキルを積み重ねて常に顧客のため社会のためにアンテナを張っておかなきゃならない。
そんな当たり前のことを仕事を辞めてから痛感しました。

フリーランスや経営者は、不安に押しつぶされそうになりながらメンタルを保って働き続けることが必要だと思う。

「フリーランスはやめとけ!」と言われる本音と真実は、こういったところにあると思う。

現在

それからは事業を立て直すために動き始めました。
セミナーに参加したり、時にはアルバイトをしながら。

それで現在はECサイトの運営や管理をしつつ、この数年で得た知識がマーケティングで使えることを知り、フリーランスでライターの仕事なども受けるようになりました。

一番稼いでいたときより収入はだいぶんと減ったけれど、それでも毎日ご飯を食べて細々と暮らしていけるぐらいの収入にはなっています。

今からフリーランスになりたい人は、チャンスをつかむことは大事だけど知識やスキルは常に磨いておくことをオススメします。

副業からでも何でも、数年はうまくいってもそれはラッキーな状態が続いているだけかもしれません。
スキルなしで事業を継続することはできません。

フリーランスの将来性

フリーランスにしても経営者にしても、ある程度の未来を予測して動かないと事業を続けるのは難しいです。
ただ確実な未来は誰にも分からないのも事実。

だからこそ将来性があるか?何が社会のためになるか?どうすれば生き残れるか?の目線で行動するのが大事であって、

フリーランスだから将来性が「ある、ない」に答えはなく、何を仕事にするかで将来性は大きく異なってきます。

これは私が今の働き方を選んでから、よく自問自答していたことです。

  • まず社会に需要がある業界かどうか。
  • 同業者が増えても突き進むほど自分にとってやりたい仕事か。
  • 得られるものは、会社員よりも代えがたいか?

また、働き方が多様化していく時代だからこそ、なんのためのフリーランスなのか?といった疑問を抱える人は今後増えていくでしょう。

振り替えってみると、私がフリーランスになったタイミングはチャンスでもありましたが、力量不足で無謀だったなと思います。
しかし悩み、苦しみながら正解を考え、今にいたります。

結果的に行動してよかったことの方が大きいです。

将来的に働き方はもっと自由に、そして複雑になります。
だからこそ枠組みにとらわれずに会社員やフリーランス、副業という選択肢の幅を広く持ち、「何がしたいか?」「そのためには何が最適な働き方か?」を考えて行動する必要があるでしょう。

まだまだこれから。さぁ、将来に向けて頑張っていこう。

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