勉強する女性

転職を考えている女性が、転職活動をする前にどのように勉強しているのか調査しました。
年齢別の統計も紹介します。

女性の3人に1人は転職・仕事のために勉強している

平成24年就業構造基本調査
平成24年就業構造基本調査(総務省)を基に作成。
[出展]http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2012/

このグラフは27,676,200人の女性の方を対象に、転職前に「職業訓練」や「自己啓発」「勉強会」などの、なにか学習を行ったかどうかを調査したものです。

「した」と回答した人は全体の36%

このうち自発的にした人は約4割弱。それ以外の回答では、「転職前の勤め先が実施したものに参加した」といったものがあります。
また、この中で公的助成を受けて行った割合は1割とかなり少ない数でした。

ちなみに男性を対象にしたデータでも、結果はほぼ変わらない割合でした。

ライフスタイルに合った勉強を取り入れている女性が多い

ライフスタイルに合った勉強を取り入れている女性が多い

これは自発的に勉強をしている人が、どこで勉強しているのか統計をとったものです。

回答を見てみると独学(自宅など)で勉強されている人が多く、続いて講習会やセミナーなどが続いています。
ハローワークなどが行っている職業訓練に参加するよりも一般の勉強会やセミナーに参加している女性が多いことが分かります。

時間に拘束されてしまう職業訓練などより、通信教育など自分の空いた時間に勉強をするといったライフスタイルで学習している女性が多いのかもしれません。

年代別自己啓発

25歳から34歳と35歳~44歳が年代別で見ると多いことが分かりますが、実は45~54歳は20%で3番に多いことが分かりました。
年齢が高くなるにつれて少なくなるのではと予想されましたが、違うことが分かります。

まとめ

約4割の女性が仕事をするために独学、講習会の傍聴や勉強会への参加などを行っていたことが分かりました。
専門の職種に就くための資格取得を目指して学ぶ人は、決して若い世代だけではありません。40代の女性も活発的に動いていることが分かります。
結婚や出産などの環境の変化に関係なく、仕事に対する安定や、長期間勤めたいという考えの女性が年齢関係なく増えているようです。

政府も、女性が子育てをしながら社会で活躍できるように支援する取り組みを行っています。
公的機関も含めて女性を対象にした転職のための勉強会やセミナーなどが、これからは増えていくでしょう。

職業訓練・自己啓発を行う環境が整えられていくことで女性の転職活動の幅、仕事の幅が広がっていくことは間違いありません。