ケアマネージャーは介護の仕事に携わっている人が目指す職業のひとつでもあります。
しかし資格試験の合格率は低く、資格をとっても従来の仕事のほうがやりやすいと考える人も少なくないようです。今回はそんなケアマネの現状と将来性について考えてみましょう。
ケアマネの仕事内容
ケアマネの仕事がメインになると、介助を主にしていたころのような身体を積極的に使う仕事と違い、主にケアプランを作成するデスクワークになります。
体力的に介助がつらくなってきたと感じる人にとってもケアマネは魅力的に思えますが、決して楽というわけではありません。
ケアプランは一件当たりの報酬が大体決まっていますから、あとは質の良い仕事をどれだけ多くこなせるかで報酬は変わってきます。
実際には利用者さんのいる自宅へ出向いて、要望を聞くなどして何度も打ち合わせをすることになるでしょう。
パソコンなどデスクワークに必要な周辺環境を整える必要がありますし、車で移動する機会も多くなります。限られた時間のなかで、これらをすべてこなすのはなかなか大変なことといえるでしょう。
ケアマネは今後、需要は増える!?
介護の職場は女性が多めとなっていますがケアマネも例外ではありません。
ケアマネ試験の合格率は年々下がっているもののある程度の人数は確保されているため、パート勤務のケアマネも増えています。
そのため、一人でこなせる仕事量は全体的に減っていると考えることもできるでしょう。
介護施設の数に見合うだけのケアマネージャーが求められますが、現状では大きく需要が増える可能性は低そうです。
ただし極端に減ることもないでしょうから、資格取得者は状況を見ながら、介護に関わるさまざまな仕事ができるようにしておくことが望ましいでしょう。
特に平成27年から改正される介護保険次第では状況が変化する可能性もあります。
求職者数と求人数の割合の変化
ケアマネは施設ごとに必要な人員は決まっているため、介助を主にする介護の仕事に比べれば求人数は少なめです。
しかし求職者数は衰えることはありませんから、質の良い優れたケアマネージャーが求められる傾向が強くなっているのです。
ケアマネージャーの資格を取得する人には前職が介護福祉士というケースも多いですが、施設によっては前職が看護師などの職業が優遇されることもあるでしょう。
看護師+ケアマネージャーという組み合わせは他のケアマネージャーにはない知識や経験があるからこそ仕事の幅も広がるため、就職先も見つけやすくなるのです。
将来まで長くケアマネの仕事を続けたいなら、他の資格の習得も目指してみると良いでしょう。
長く細く続けることを前提に
男性のケアマネが少なくパート雇用も増えている状況である以上、この仕事だけで生計をたてる、家族を養うというのは少々難しいかもしれません。
しかし家事や育児をこなしながら家計を助けるという考え方でケアマネをするのであれば、それなりの収入は見込めるでしょう。
デスクワークである以上、ある程度高齢になっても続けられる可能性が高いですから、知識や経験を活かして細く長く続けられるように考えるのもひとつの手です。
場合によっては自分の家族に介護が必要になったときにも役立つでしょう。