ケアマネージャーを目指す人なら、給料と年収が気になってしまうこともあるはず。介護の職場でよりスキルアップを目指すということなら、それに見合う給料はぜひ欲しいところですよね。
そこで今回は、気になるケアマネの給料と年収の実態に迫ってみましょう。
ケアマネの年収は減少傾向
過去のデータを基にここ10年あまりのケアマネ平均年収をみていると、年々少しずつではありますが減少傾向にあり、近年では平均で370万円前後となっています。
しかし月収は26万円前後、時給は1,500円前後とほぼ例年変わらないために、ボーナスの支給額や地域差も影響していることでしょう。
また、女性のケアマネージャーは男性より圧倒的に多いものの、男性の年収のほうが1割ほど高くなることから、パート勤務増加など労働時間の変化などが関係しているとも考えられます。
子育てをする女性など働ける時間が少ない人でも将来を見越しながら仕事を続けることできれば、安定した収入を稼ぐこともできるでしょう。
年収をアップさせるためには
ケアマネはそれまで介護の現場で得てきた経験や知識があります。
それらを活かしてケアマネ以外の仕事も積極的にこなすことが、年収アップにもつながるでしょう。
勤務先によって異なるものの、ケアプラン作成業務だけを行っているケースよりも、社会福祉士、看護師などの仕事を兼業しているケースが多いようです。
さらに上位の資格を習得したり、別の資格を習得して活躍の場を広げていたりするケアマネもたくさんいます。
資格手当てがつく職場であれば、これらの取得が大きな収入アップにもつながることでしょう。
特に小規模な施設は人員が不足しがちですから、さまざまな仕事をこなせるように資格取得を目指し、将来に備えるのもひとつの手です。
ケアマネの給料は今後どうなる?
月収や時給がほぼ変わらないことからもわかるとおり、今後も年収が大きく変わることはないでしょう。
その理由として、報酬のほとんどに介護保険が影響していることから、介護保険に関わる予算や財源が大きく変わらない限り変化はないと考えられるためです。
ケアマネの主な仕事であるケアプランの作成報酬も一定の金額を維持していますから、極端にケアマネが飽和状態になるという状況でなければ介護の職場においては高めの給料が期待できるでしょう。
しかし今後ケアマネージャーの資格試験がかわることが発表されており、難易度が高くなることが予想されます。ケアマネ資格取得者が減ることになれば全体的な人数が減ってくるでしょうから、多少給料があがることも予想されます。
ケアマネの質が給料と年収に影響する可能性も
ケアマネの人数が増えることで、ケアマネの能力も問われています。
特に若手はまだ実力もあまりなく、十分なケアプランがたてられないこともあり、給料に影響してしまうことも。
そういった状況が全国でおきればケアマネの質や需要にも影響し、給料や年収にも悪い影響を及ぼしかねません。
ケアマネはその資格を維持するために大変な実務研修を受ける必要がありますから、それらをしっかりと仕事に活かした上で、自身の質をあげられるよう努力していくことが望まれるでしょう。