現在フリーランスで働くChihiroです。
パーソナルスタイリストはキラキラしているイメージがあると思いますが、それがブランディングに繋がるところもあるので実際に活動している人の本音、ネガティブな話を聞くことって、あまりないと思います。
でも実際問題として「ご飯を食べていけるぐらい仕事はあるの？」とか、「今から始めても大丈夫？」といった現実に突っ込んだ話を聞きたい人はいるのではないでしょうか。
だから、
- 正直なところ、パーソナルスタイリストは稼げるの？
- 資格なしで大丈夫？
- 仕事は安定してる？将来性は？
これらの疑問についてフリーランスのわたしから見える業界のリアルな状況、本音を話そうと思います。
起業に興味のある人や、ファッション関係の資格の取得を考えている人は知っておくに越したことはないので、ぜひご覧ください。
まずフリーランスになるまで、何を考えていたか
わたしは元々IT企業で5年働き、結婚して一度主婦になりました。
それから洋服が好きだったこともありアパレル業界で3年ほど働いていました。
ディレクターとして商品企画をしたり、アパレル販売員としても店頭に立つことも多くありました。
当時、この仕事はずっとは続けられないかもしれないという気持ちを抱えながら「好きなことを仕事にしている」ことで自分を納得させていたところがありました。
でもコロナで状況が一変。
有名ブランドも危機に直面しているのが現実。この流れは止まらないな…と現場にいて感じていました。
そこでずっと頭の片隅にあった「この仕事をいつまで…」からの脱却です。今後の働き方についてキャリアを踏まえて考えたところ、女性として、個人として、手に職をつけておきたい。
そして周りに相談しながら、わたしはパーソナルスタイリストへと転身することにしました。これが2020年7月ぐらいのことです。
最初、パーソナルスタイリストは副業で始めました
オンラインのコーディネートや、メイクやファッションの悩み相談を受けたりして副業は順調でした。
元アパレル販売員の経歴がデメリットになる話も事前に聞いていましたが、そこはリピーターもついてクリアできていたようです。
元々IT起業で働いていたことや、ディレクターとしてマーケティングに携わっていたことが活きたのかなと思います。
SNSからの集客も取り入れ、休みの日は副業でスケジュールが埋まりました。このとき、とても楽しかったです。「今までしてきた仕事が無駄じゃなかったんだ！」と思い、もっと個人で仕事をしていきたいと考えるようになりました。
そして個人事業主として起業することにしました。
ちなみに資格なしでもパーソナルスタイリストはできます
いろんなところで書かれていたり動画で発信している人もいるので、改めて言う必要はないかもしれませんが、資格を武器にしたいなら必要です。でも特にわたしは何かの資格が必要だと思ったことはありません。
資格がなくてもパーソナルスタイリストとしての仕事はできます。
すこし脱線しましたが、話を戻します。
起業して数か月。今のリアルな状況と本音
さて。はじめに本音を話そうと言ったので隠さずに、飾らずに話します。
今のわたしの状況を例えるならフリーランスの何でも屋さんです。
コーディネートを必要としてくれるリピーターのお客様もいますし、パーソナルスタイリストの仕事に対する楽しさに変わりはありません。充実しています。
でも、ほかにもいろんな仕事をしています。
パーソナルスタイリストのスクール講師、メディアの専属ライター、イメージコンサルとかマーケターや、今まで培った知識と経験を切り売りしています。
良いように言うと、仕事の幅が広がりました。
一方でお客さんはファッションに悩みを持つ人だけではなくなりました。同じフリーランスとして働く人がお客さんの場合もあるし、パーソナルスタイリストになりたい人がお客さんの場合もあります。オンライン授業で収入を得たりしています。
わたしのお金の稼ぎ方は、フリーランスになって変わりました。それが良い、悪いという話ではなく。
でも、なぜ稼ぎ方が変わったか。
パーソナルスタイリストは稼げない？
現在、会社勤めしていた時の収入と比べて月の稼ぎは1倍～2倍ほどです。
ただ、パーソナルスタイリスト1本では稼げない、今のところそれが現実です。
スクール講師やコンサルの収入が大きく、これらの報酬が生活を支えています。まぁ全部パーソナルスタイリストの仕事と言ってしまっても良いのですが、個人的に分けて考えています。
この根柢の部分に、アパレル業界やファッションで起業している人が抱えている悩みが、わりとあるんじゃないかと思います。
キラキラして華やかな部分、それはとても素晴らしいことだと思います。でもその外から見られるイメージに縛られて「本当は自分はどうしたいのか」、気持ちと仕事の取り方の両立が難しいところもある。
一応、SNSでは私も映えるように盛ったりポジティブに見せていますが、そうしないと仕事って来ないですよね。負のオーラを出している人に仕事は頼みたくありませんし。
逆に言うと、やりたい仕事のために講師業などでお金を稼ぎ、顔や名前を売っているところもあります。
パーソナルスタイリストとして仕事をいただくためにブログやSNSでブランディングして、それでスクールやコンサルでお金を稼いで、またパーソナルスタイリストとしてのお仕事も積み重ねていく。
これらが、すべて1つに繋がっている道を歩んでいます。
前述しましたが、フリーランスではあるけれどパーソナルスタイリストとしての仕事だけでは食べていけません。
でもそうしていくために、今できることを1つ1つこなしています。
本音を話すと、まったく安定はしていません。むしろ社会が不安定な状況なので、これからどうなるか分かりません。
将来性があるかどうかなんて、今は誰にも分からないと思います。
パーソナルスタイリストとしてだけで生活を維持するのは、今の社会では、正直まだ難しいと思います。一部の人はそれだけで食べていけるところはあるでしょう。でも新規参入して、誰でもやっていけるほど甘くはありません。
はじめは稼ぐことができても、どんどん新しい人が増えて戦国時代みたいな状況です。収入の維持は難しいと身をもって感じています。
でも、悲観はしていなくて、少なからずわたしは個人的に希望も持っています。
フリーランスとして会社員時代より稼いでいるからこそ、今後の展望や目的もあるからです。
それについて今、起業や副業に興味がある人へのメッセージも込めて次に書きます。
パーソナルスタイリストとして起業・副業に興味がある人へ
なんでこの記事を書いたかというと、働き方を変えていこうとして起業し、路頭に迷い心が疲れてしまう人がいるから。
社会に大きな変化があるからこそ、視野を広く持ってほしいと思いました。
今、状況が状況なのでオンラインでカラー診断や骨格診断などの副業をしたり、なにかしらパーソナルスタイリストになりたい人がたくさん増えている状況ではあると思うんです。在宅で可能な仕事でもありますから。
実際にスクールの生徒さんも、「アパレル業界にいて不安だから入学しました」とか「育児との両立に…」といった声も多く、わたしも同じように悩んできました。今は副業や独立ブームです。
でも収入に直結した問題に面と向かったとき、「やっぱり辞めておけばよかった」といった後悔の話も聞きます。「しんどい」と、言いにくい仕事です。だからキラキラしていないところにもスポットを当てないと。と思いました。
そこで、今パーソナルスタイリストとして起業・副業しようかなと思う人は、自分がどうしていきたいか。
ファッションに関わることで起業したいのか？
スタイリストとしてバリバリ活動したいのか？
キャリアを積みたいのか？
展望を見据えて、選択肢を持っておくことをオススメします。
選択肢を持っておくこと
パーソナルスタイリストとして活動していきたいなら、今の本業を続けながら副業というのも選択肢としてあると思います。今から始めても余裕でブランディングもできるでしょう。
また、わたしのようにコンサルや講師などしながらフリーランスとしての道や、業務委託の仕事を受ける方法などもあると思います。
人によって、考え方も目的も違う。
だから時期を見てから起業するのも良いと思いますし、今後、美容院に行くぐらいの気軽さでスタイリストをつける世の中になるかもしれません。だから今のうちに駆け出すのもありだと思います。
わたしは、もっと収入を伸ばして自己投資をして、できるだけ自分がしたいと思う仕事をしながらキャリアを詰めるようにと、今の方法にいたりました。
これは、わたしにとっての正解です。後悔はありません。
だから将来のことを考えているあなた。
パーソナルスタイリストとして起業や副業をして収入の問題に直面したとき自分の気持ちを納得させる信念や、苦しいときでも前に足を進ませる目的は何なのか、今後の人生において、5年後10年後に自分の目指したい働き方と向き合うことが大事だと思います。
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