僕はフリーランスで2年ぐらい働いていましたが、昨年からフィットネスジムの事務員として仕事しています。パーソナルトレーナーは副業でしています。
成功というより、どちらかというと失敗体験ですが、その経験があったからこそ今の僕があると思うので、書かせていただこうと思います。
フリーランスのときに辛かったこと
僕はパーソナルトレーナーとして今までフリーで働いてきて、辛かったことがいっぱいありました。
集客で悩み、
人と比べて焦り、
将来性で不安になり、
モチベーションが保てず、
最後はコロナで心が折れました。
誰もが当てはまる内容だとは思いませんが、当時の僕なりのフリーランスならではの辛さを書いていきます。
集客しないと月収は0円
当たり前ですが、働かないとお金を稼ぐことはできません。
でも、働くには仕事が必要ですよね。会社に勤めていると仕事がありますが、フリーランスでは自分から仕事を取りにいかないと働くことすらできません。
ですので、「仕事を取るところから仕事」です。それには集客する必要があります。だから集客をしようにも「チラシを配ろう」とか「SNSで人を集めよう」「セミナーを開けばいいのかな」など、何をしたら効果があるのか、その都度悩んでいました。
それで効果がなければ仕事がないので、結果収入が0円という恐怖がありました。
他のパーソナルトレーナーを見て、病む
若いパーソナルトレーナーは日に日に増えていきます。10代20代でYoutuberとしてすでに活躍していて活動範囲をどんどん広げていく人たち。
僕は30代で、自分の強みを見出さないと大変でした。パーソナルトレーナーの資格を取って3年ですが、自分の対応力のなさを痛感しました。
資格や技術があっても、それだけではパーソナルトレーナーはやっていけない。僕は普通の人なので、特別な肩書きを持っていません。
生き生きと「今月はこれだけ稼ぎました!」みたいな人を見ては、「自分はこの仕事に向いてないんだ…」と落ち込むことがよくありました。そんなに人と比べる必要って、全くないんですけどね。
でも、当時は比べてしまい精神的に疲れることが多かったです。余裕がなかったから。
仕事が無いときは時間ができてしまうので、無駄なことばかり考えてしまうという悪循環にハマったりします。そんなこと考える時間があれば、1つでも仕事を増やせばいいのですが、どうしても考えてしまって心を病む時もありました。
お客さんの悩みがうつる
僕が定期的に担当していた人は、うつ病の改善にトレーニングをしている人が結構いました。あとは「体を強くして見返したい」という人とか。
この仕事は、人の悩みや不安を聞くこともあります。カウンセリングをしたり、人とコミュニケーションをとることも多いので。
それで負のエネルギーをもらって、どよーんと自分まで暗くなることがあります。もちろんお客さんの前で暗い顔はしませんし、相手の悩みはさらっと流せばいいのでしょうが、気持ちがマイナスの方に引っ張られてしまうというか。
どこかに勤めていたら、周りのスタッフに癒されたり気分転換になることもあると思います。でもフリーランスだと一人。孤独です。
僕は影響を受けやすい性格なので、気持ちが引っ張られるときは辛かったです。
フリーランスになろうと考える人は、自分なりの癒しや仲間がいる環境づくりも必要かもしれません。
年を重ねる強みが見出せそうになかった。将来が不安
一応50代~60代でも活躍しているパーソナルトレーナーはいますが、僕の周りにはいません。40代後半の人が最年長でした。だからいつまで続けられるかな…という不安がありました。
がむしゃらに働いても、パーソナルトレーナーとしてのキャリアが止まってしまうのは怖いと感じていました。
どこかのジムとかに勤めていたらインストラクターとして仕事はあるかもしれないけど、フリーランスとして進むべき道が分からない。自分はこうしていきたい…そんな気持ちは無くなっていきました。
もちろん将来性がないとは言いません。何歳になっても活躍している人は山のようにいます。かっこいいなと思います。年齢と共に成熟された知識を強みに活動できるに越したことはありません。
でも、僕の周りにはそんな人がいなかった。
ずっとこの仕事を続けられる人はそれだけの努力をして、地域や環境を味方につけている。そんな人は一握りなのかなという想いがぬぐい切れませんでした。
もし体が動かなくなってきたら、どうしよう。若さとは違ったアプローチ、強みが見出せなかったらどうしよう。そんな不安がありました。
コロナで仕事が無くなりました
コロナで一気に仕事がなくなったり、業務委託を契約していたフィットネスクラブが営業停止したり、影響はすごかったです。仕事が入っても今までになかった手間も増えて柔軟に対応しなくちゃならない。
でも、正直なところコロナじゃなくてもいつかは廃業していたと思います。これが引き金となったのは確実ですが。
振り返ってみて思うこと
この仕事が好きで好きで一生続けたい!というぐらいの熱量がずっと保てるならば、僕が当時抱えていた悩みや不安は大きくならなかったのかもしれません。
少なくとも、フリーランスとしてやっていく上で、後ろ向きな考え方にはならなかったと思います。
でもずっとモチベーション高く続けていくのは難しい。僕も好きで始めた仕事です。フリーランスになる前は、そうではなかったのです。
でも、将来の不安が常につきまとって、しんどいと思う日が多くなりました。
それで、パーソナルトレーナーとしてキャリアを積み50代~60代でも活躍できるようにするより、別の仕事をしながら副業でパーソナルトレーナーをした方が自分には合ってそうな気がしました。
周りの人に相談したところ似たような意見を持っている人も多く、それで就職することにしました。
副業でパーソナルトレーナーをしている「今」の気持ち
正直、今はこんな時代ですがとても楽です、気持ちが。そして楽しいです!
きっと疲れていたんでしょうね。
でも副業として、仕事に一定の距離を置けたことで「これからは複業として、パーソナルトレーナーを確立していければ…」と、思えるようになりました。
事務員としての出世はないですが、今はジムの営業面やマーケティングなどに携わらせてもらっていて、自分にできることを焦らずに増やしていける環境なので、こういうメンタルの保ち方は大切だと思います。
ジャンルの違う仕事を掛け持ちすることで、心に余裕が出ます。
1つのことに集中して突き進むのも大事だけど、今の時代はなにがあるか分からないので、心が折れないよう自分にできることを複数抱えて、それらが数年後に花が開けば良いなと思います。
やっぱり好きな仕事を、できるだけシンプルな気持ちで続けたいですから。
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