2年前。
精神的に疲れてしまい、限界をむかえて勤めていた会社を辞めました。
でも今は、朝起きて「仕事行きたくない……」と吐き気のする朝から解放されて、自信を持って働けるようになりました。
そんな私の話でも聞いてください。
キャリアアップに悩む人や、転職、事務職について悩む人にとって参考になるかもしれません。
当時は定時で上がれる中小企業の事務職で働いていました。
入社したての頃は良かったのですが、環境はどんどん悪くなっていきました。
人間関係は働く上で本当に大切ですね。
パワハラもあるし、なにか専門的な知識やスキルが上がるわけでもない仕事をしていると、年齢があがるたび自分の市場価値が下がる気持ちになり苦しくなります。
自分の居場所がなくなっていく気がしました。
世の中には私と同じような気持ちで働いている人が多くいるんじゃないかな。
働いていた会社では、私は誰にでもできる仕事をしていました。
役職もなく何年働いても立場は低いままです。
だからキャリアアップなんて無理でしたし、転職したところで明るい未来は想像できませんでした。
愚痴を言い出すとキリがありません。
いろいろ疲れてしまった私は退職して無職になり、それから少しの期間ですが休息していました。
事務職は人気すぎる。転職活動がうまくいかない
失業保険をもらいつつ、ずっと無職ののままではダメなので「そろそろ仕事見つけないとね…」と、重たい腰をあげて就職活動をはじめました。
生きるためには仕方がありません。
働くこと事態にネガティブになっていた私は、自然や動物に関わる仕事を探しました。
精神的に不安定だったと思います。
ただ、そんな求人は探したところで私にできそうな仕事は、そう多くありません。
それで他にしたいこともないので、条件の合いそうな会社の事務職の求人にいくつか応募することにしました。
このとき28歳です。
でも……まったく受かりませんでした。
事務職の求人倍率を甘くみていました。
事務職はとても人気なんです。
思ってる以上に転職活動がうまくいきません。
「以前勤めていた会社に入社した時は、こんなに入るの難しかったっけ?」と思うほど。
でも客観的にみれば、そりゃそうか…。と納得もします。
年齢的に厳しくなってきたのもあります。それに私は特別な資格やスキルを持ってるわけでもありません。でも応募者は多くいます。
それに、今はオンライン化が進む社会の影響も大きいようでした。
オンライン化で「変化する事務の需要」
転職がスムーズにいかず、私は転職相談を利用しました。
それで、どうやら経理や事務処理はオンラインで依頼する流れがあるみたいです。
事務作業を外注して事務員を雇わずに人員を削減するケースです。
また他にはリモートワークで働ける会社も増えている。
だから勤務場所はどこでも可能になるので必然と在宅ワークを望む人も増えているとのこと。
そんな現実を知り、私は今後の働き方について深く考えました。
それで、まず自分がどういう人生を歩んでいきたいか。
単に再就職するだけではなく、人生設計をしようとキャリアアドバイザーに相談しました。
それで今後、私に合う働き方に2つの選択肢ができました。
1.営業職など異業種を本業にする選択肢
正直、これまで事務職として働いていたときは仕事に変化がないので業務内容は楽でした。
ただその分モチベーションが上がることもありませんでした。
それで結局、スキルアップの必要性もないことで自分の首をしめていました。
だから、これを機にキャリアを積み重ねられる仕事へとチャレンジしてみるのも良いなと考えました。
2.オンライン事務 +α という選択肢
もうひとつは今の時代っぽい働き方です。
事務職は人気なので諦めかけていましたが、リモートワークの求人には応募していませんでした。
在宅ワークに憧れはあっても、なんとなく難しそうでリモートの求人を避けていました。
でも時代の流れにのる必要があります。社会の需要を満たさないと居場所は見つかりません。
それに今までの事務の経験が活かせるなら越したことはありません。
また今はオンライン秘書など、リモートで副業を始めることも私にも可能だと分かりました。
ただの事務職だった私も、もっと可能性があるかも…。
未来を想像すると不安もありますが、少し希望も見えてきてワクワクする自分がいました。
キャリアアップのために知識を高めることが今後は必要なんじゃないか?
もっと先を見て、どんな選択を選んでもキャリアを積み重ねられるように働く。
私はリモートワークの仕事を探し始めました。
事務職はやめとけ。の言葉とリアルな私の今
それからオンライン事務の求人に応募して、仕事が決まりました。
リモートワークという時代の波にのり、視野が一気に広がったおかげです。
仕事は順調でパワハラを受けることもありません。
今の会社のお手伝いをして1年ほど経ちますが、気持ちに余裕ができました。
それで並行して副業で広報やライター業務を行うようになりました。
実質パラレルワーカーという働き方です。
パラレルワーカーという働き方
この働き方になったのは、将来のため。
キャリア相談を受け、そして大学生の頃に親が「事務職はやめとけ」と言っていたのを思い出したからです。
親は私の性格を見越しての言葉だったのですが、今ではその意味が分かります。
前職で身を持ってしったことですが、事務職はやめといた方いい理由をいくつか並べると…、
上司から言われた仕事をするので、自分で何か企画したり作ったりプレゼンすることもありません。
そのとき誰かにお手伝いをお願いされて、作業が終わってみると「なんのお手伝いだったのかな」なんて時もたくさんありました。
もちろん事務の仕事には良いところが多くあります。
ただ、事務職からキャリアアップはまだまだ難しいのが現実です。
結婚や出産で職場を離れた場合に、自分に残るものがありません。
かといって結婚の予定がない私にとっては、当時「この会社で、一生事務として働くのだろうか?」という悩みもありました。
パワハラなど働く環境が悪くなり、ストレスはたまる一方でしたから。
だから現代では、
「事務職はやめとけ。」というより、働いた経験が無駄にならないよう事務職だけでなく他にもやっておけ。が私にとってのリアルな言葉であり、そう置き換えられます。
それで、これからの時代を考えるとどこでも働いていける知識やスキルを蓄えておけば、ある程度は幸せに暮らしていける。という考えにいたりました。
その1つがフリーランス広報の仕事です。
クラウドソーシングなどでも副業で広報を募集していたりします。
私の結論。将来のキャリアを考えるなら「事務職と別の仕事も持っておく」
みなさんは事務の仕事にどのようなイメージを持っていますか?
- 簡単で楽。
- 人気がある。
- 会社の数だけ需要がある。
- 将来性がない。
- 定時で帰れる。
- 誰でもできそう。
人それぞれイメージがあると思いますし、会社によって違いもあります。ただ、このようなイメージを持つ人はいると思います。
それぞれに良いところと悪いところがあり、メリットデメリットと上手く付き合うことが大事だと考えます。
私の場合は事務職のリモートワークによってストレスが減りました。
ただ事務職からキャリアアップは難しいので、フリーランスで広報やライターの道にも進みました。
そのおかげで人脈も増えて収入もあがりました。
将来、事務の仕事はAIに仕事を取られると言われています。
この先どうなるかは分かりませんが、事務職という仕事に「なにを求めるか?」
事務職を人生設計のひとつとして考えて、自分自身のキャリアを築いていくのが大事だと考えます。