Google検索

検索エンジン(GoogleやYahoo)は便利です!
現代人にとって、なくてはならない生活インフラといっても過言ではないと思います。

検索エンジンのいいところは、ネットにつながっている環境であれば、いつでもどこでも簡単に無料で検索を行えることです。

ところでこんなに便利なサービスなのに、なぜ無料で使えるのでしょうか?

GoogleやYahooも営利企業です。ボランティア団体ではありません。
我々が無料で「検索」を利用できるのには理由があります。GoogleやYahooは無料で検索サービスを提供することで利益を得られる仕組みを持っているのです。

ではその仕組みとはいったいどのようなものでしょうか?
検索エンジンのビジネスモデルを図入りで詳しく解説します。

※ 検索エンジンのビジネスモデルを理解することは、Web上で提供されるさまざまなサービスを理解するうえでも必ず役に立つ極めて重要な知識です。

広告媒体としての価値

無料でしかも便利なサービスがあると、そのサービスはとても多くの人々に使ってもらえます。
とにかく多くの人が集まってくるのです。
人が集まってくる

そうなるとそのサービスは広告媒体としての価値が出てきます。

広告の目的は、なるべく多くの人にその情報を見てもらうことです。
宣伝を行いたい企業は、多くの人が利用する媒体に広告を出すことでその目的を果たせます。

ここまで読んで気づかれた方もいると思いますが、そうです!
検索エンジンのビジネスモデルは、テレビやラジオと同じなのです!

テレビの場合、NHKは違いますが民間放送は無料で視聴できます。なので民間放送はCM(広告)が流れます。NHKはCMが流れません。
テレビの民放はタダで見られるので大勢の人が視聴します。だから莫大なCM収入(広告収入)を獲得できるのです。

ラジオも同じで、無料で聴ける民放はCMが流れます。

検索エンジンのビジネスモデルまとめ

無料で利用できる便利な検索サービスを提供することで多くの利用者を集め、広告収入を得る。

検索エンジンの広告ってどこ?

では具体的に「検索エンジンの広告」とはどこのことを指すのでしょうか?

下の図の中で赤い枠に囲まれている部分が広告です。企業がお金を払って、このスペースに広告を出しています。

検索エンジンの広告枠

自然検索よりも上の位置に広告は掲載され、ちゃんと目立っています。

検索エンジンの検索結果ページに表示されるこの広告のことを「リスティング広告」といいます。
このリスティング広告が検索エンジンの収入源です。

リスティング広告とは

リスティング広告についても知っているほうがいいので、少し説明します。

リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれ、検索した言葉と関連性の高い広告が表示される仕組みになっています。
「ノートパソコン おすすめ」と検索した時に、電子レンジの広告が出てくることはありません。

関連した広告しか出てこないので、サービスにまったく関心のない人に広告を配信しなくて済みます。
逆にいうと、宣伝したい内容に興味のある人だけに向けて広告を出せるということです。

検索連動型広告

またリスティング広告の費用は、広告を掲載しただけでは発生しません
検索した人が表示された広告に興味をもち、その広告をクリックして広告の中身を見たときにはじめて費用が発生します。広告がクリックされない限り一銭も払う必要がないのです。

クリックされてはじめて費用発生

企業側からの視点でリスティング広告の特徴をもう一度説明すると、
自社のサービスに関心のある人だけに向けて広告を配信することができ、しかも費用は実際に見られた場合にだけ払えばよい これが特徴です。

テレビCMや電車のつり革広告のようなマス広告とは、誰に見てもらえるかという点で大きく異なります。

リスティング広告は宣伝をしたい企業にとって、とても費用対効果のよい広告なのです。

まとめ+検索エンジンが大企業であるという事実

Googleなどの検索エンジンのビジネスモデルは、無料で利用できる便利な検索サービスを提供することで多くの利用者を集め広告収入を得る でした。

またその広告収入の正体はリスティング広告というもので、企業にとってとても費用対効果のよい広告でした。

検索エンジンとくにGoogleはこの費用対効果のよい広告を生み出したことで、瞬く間に世界中の企業から支持され、誕生からわずか15年あまりの間に世界的な大企業となったのです。

Googleの株価の推移(現在Googleの会社名はAlphabet です。)
Googleの株価の推移

Googleのビジネスモデルを理解することは、次のような場面で必ず役立ちます。

  • リスティング広告を利用したいとき
  • 企業のWeb戦略を練るうえで、Googleの方向性を確認するとき
  • さまざまなWebサービスのビジネスモデルを理解しようとするとき

また次の記事もぜひ参考にしてください。 なぜGoogleは検索技術を高める必要があるのか >>

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