社会福祉士を目指したいけれど、その難易度からなかなかやる気が出ないというケースも少なくないのではないでしょうか。
今回はそんな人たちのために、現役活躍中の社会福祉士からアドバイスをいただきましたのでぜひ参考にしてみてください。

社会福祉士になったきっかけ

私が社会福祉士になったきっかけ

皆さんはじめまして。私は現在社会福祉士として福祉施設に勤務しています。
福祉の仕事に興味を持ったのは、高校生の頃。同居していた祖父が介護施設に入居することになったのがきっかけです。

当時は自分はもちろん、祖父も家族も環境が大きく変わることへの不安がありましたし、なによりそういった施設を利用したことがないため、何からはじめたらいいのかわからないことばかりでした。
私は当時若かったこともあり、両親がすることをただ黙って見ていることしかできませんでしたが、大好きな祖父のためにもできる限りのサポートはしていこうと思ったのです。
そのため進学先は福祉系の学校を選びました。自宅から通いやすい位置にあったのもよかったですが、今思えば通っていた高校で福祉関係に詳しい先生がいて、助言をもらえたのも決心につながったのかもしれません。

当初は福祉施設というと「介護をする人が働いている」というイメージしかなかったのですが、勉強していくとさまざまな資格や仕事があることもわかりました。その中でも特に気になったのが、今の私の仕事でもある「社会福祉士」です。
祖父がかつて施設に入居するときには不安がたくさんありましたが、それも社会福祉士のような仕事があることで安心して任せられることを知ったとき、自分が目指す職業は「これしかない!」と思ったのです。

これだけは伝えておきたい3つのこと

あきらめない

1.社会福祉士を目指すことを諦めない

正直なところ社会福祉士国家試験は難易度が高いです。介護福祉士の試験を受けた人も多いのですが、こちらはかなり合格率が高かったため、同じような気持ちで挑むと痛い目にあってしまいます。
実務経験も欠かせませんからはやいうちから勉強をはじめておくことをオススメします。たとえ1回の失敗でも諦めずに、仕事を続けながら資格習得に向けて頑張ってください。

2.人の話をよく聞き、よく考え判断する

人の話を聞く
相談に応じる立場として、これができなければ成り立ちません。自分よがりで物事を考えるのではなく、常に利用者さんやその家族のことを一番に考える必要があります。

社会福祉士としての仕事のとき以外でも、同僚や各種福祉サービスとの連携が大事になってきますから、常に冷静な判断力と行動力で挑むようにしてください。

3.福祉・介護の仕事にやりがいをもつ

福祉や介護の仕事が自分にあっていてやりがいがあると感じることができれば、たとえ仕事でつらいことがあっても続けていくことができます。
これはどんな職業にもいえることかもしれませんが、特にこの仕事は人の生活や命に関わる大切なものでもあります。それらをサポートできることに誇りを持って、ぜひ社会福祉士を目指してみてください。

「ありがとう」の言葉が仕事の原動力

感謝

社会福祉士という仕事は、人とのコミュニケーションがとても多い仕事です。
人のために何かをすることに生きがいを感じ、少しでも多くの人に喜んでもらいたいという気持ちがなければ続けていくことはできないでしょう。
多くの人のプライベートな話を聞くことになるので、時には自分のことのように真剣に悩んでストレスを抱えてしまうこともあります。しかし利用者さんやその家族から「ありがとう」という言葉をもらえたときには、それまでの苦労も一気に吹き飛ぶほどにうれしいものです。

この仕事をしていてこれほどうれしいご褒美は他にはありません。ぜひ皆さんも社会福祉士となって、この喜びを自分自身で感じてみてください。