新卒で仕事を辞めたいと考えている人は多いでしょう。
その中で、実際に「辞めた」という生の声を今回はお届けします。
「上場企業で安定はしていたけれど」
【現在26歳:男性】
日本なら名の通った、建築や環境資源を扱っている企業に勤めていました。
会社自体は業績も良く、上場企業ということを踏まえて将来は安泰、勤続年数が長くなるほど給料も徐々に上がっていく。
そんなことをぼんやりと考え、「とりあえず無職よりはいいな」と、新卒でその会社に就職しました。
4月に入社してから最初の1ヶ月程は研修で、社会人の挨拶やマナーといったことを学びました。
そして研修を終え、4月末から各地へと新人達が配属されるわけですが、研修生の中で「あの部署は忙しいらしい」という噂が飛び交うところに、私は配属されました。
配属後は、ただしんどかった
配属されてから最初の数日のことはもうあまり記憶にないのですが
「ただただ忙しい。けれど何もできない。」そんな気持ちでいっぱいだったと思います。
実際に頼まれた仕事は簡単なことだったかもしれませんが、新しい環境に慣れないことと、ミスすることが怖くて余裕が無く、頭の中でずっと焦っている状態だったのでしょう。
また興味があることではなかったので、やりがいがなく苦痛もあったと思います。
なにより、その部署が「忙しい」と言われていることを肌で痛感し、ただ目の前のことを乗り越える日々でした。
それからゴールデンウィークが来て、学生のときの友人や研修で仲良くなった同僚たちと「どう?」という情報交換をしながら、休日を過ごしました。
しかし、ずっと気持ちが晴れず、
(この連休が終わったら、またあそこに戻るのか…。)
そう考えるだけで憂鬱になり、もうこのときには会社を辞めたいと思っていました。
同僚の欝
ゴールデンウィークが終わり、それからも毎日忙しい日が続きました。
その中で「頑張ろう!」という気持ちを保ちながらも、朝が来ると「辞めたい」という気持ちは大きくなり、毎日不安定だったと思います。
3ヶ月たった頃、同じ部署の同僚の1人が辞めました。様子がおかしいなとは思っていましたが、私も必死だったので相談に乗る余裕はなく、どうやら「欝病になって体を壊した」と。
このことで、私は将来を初めてしっかりと考えるようになりました。
今まで目の前の仕事をこなすことでいっぱいでしたが、「ずっとこの会社で仕事を続けていくのか?」と。
- 将来的に安定してそうだと単純な考えで入社したこと。
- 先輩や上司を見ても仕事にやりがいを持っているように感じられなかったこと。
- 自分もこのままだと体を壊したりするかもしれない。
そんなことを考え、9月に会社に辞めることを告げ10月いっぱいで退職しました。
今思い出すと、このとき考えにいたってから行動に移すのはとても早かったと思います。
半年間で仕事を辞めてよかったこと、後悔したこと
それから会社を辞めて転職し3年経った今、振り返ってみると甘かったなという点はたくさんあります。
後悔や反省点
将来のことを考えずに就職したことは、ただただ甘い考えだったと思います。
また自分を、上司や同僚と同じようになるんじゃなかと将来像を勝手に重ねていたと”今では”思います。
(これは辞めたくて仕方がなかったという理由もありますが)
ほかにも辞めたい気持ちを持ったまま働くことで、やりがいを見出そうとしていない自分に問題があっただろうなと。
あと転職先を探してから退職すればよかったとも思いました。
第二新卒ならすぐに就職先が見つかるだろうという考えでしたが、無職という現実は焦ります。先に次の仕事を探したりと動いていればよかったなと。
しかし反省することは多いですが、私は会社を辞めてよかったです。
辞めてよかったこと
一度仕事を辞めたことで、将来の自分の道をしっかりと考える良い機会になりました。
辞めずに忙しい毎日を過ごしていると、おそらく仕事に追われる日々で、休日はどこかでずっと「辞めたい」という思いがひっかかっていたでしょう。
これは、今の職場が自分にとって相性がいいということもありますし、なにより行動を起こし、どう考えるかが私は大事だったんだなと強く思います。
私の場合は仕事を辞めてから「どういった仕事が自分に合うか」を考えて、転職しました。
上場企業で安泰といったことで前の会社に就職しましたが、長期的に見た場合はどんな企業でも安定している保障はありません。リストラなんてどこの会社でもあります。
そのことを考えると私にとって上場企業は魅力的ではなく、「やりがい」が大切ということに気づきました。
結果、辞めたことで今が充実しています。もし悩んでいる人がいるなら、私のような人もいるんだなと、励みになればと思います。ずっと考えていたら、毎日しんどいですよ。
まとめ
新卒ですぐに会社を辞めるなんてもったいないという意見や、甘いという考えもあります。
もちろん人によって感じ方はそれぞれで否定できませんが、仕事の相性もあり、なにより「実際に辞めたり」「辞めると意識する」ことによって見えてくるものがあるのではないでしょうか。
新卒で毎日ずっと重たい気持ちを引きずったまま仕事をしている人は、一度自分にとって何が大切なのか考え、行動してみるといいと思います。
【会社を辞めたいなら】
※ 精神的に楽なバイト「人と話さない仕事まとめ」人見知りにオススメ
※ 仕事辞めたいと「毎日吐いていた僕が劇的に楽になった」簡単なこと
※ 仕事辞めたい病を克服する『頑張らなくてもいい5つ』の方法
↓↓ 仕事辞めた ↓↓
※ 看護師に疲れ 仕事辞めた「海外旅行へ長期に出て、その後」