【保育士の給料が上がる】ニュース -子育て女性の転職活動

保育士の給料が上がる」というニュースが話題となっています。

現在、保育士の有効求人倍率は平成26年12月時点で2倍。
これは1人の求職者に2つの企業が立候補するという意味で、求職者にとって勤め先に困らないということになります。
東京ではこの有効求人倍率が5倍にもなり、いま深刻な保育士不足をむかえています。

そこで、政府が保育士の給料を実際に引き上げるといった取り組みを行っています。
それはどのようなものなのか、具体的にまとめます。

『保育士就職促進対策集中取組月間』を実施

厚生労働省は平成27年3月『保育士就職促進対策集中取組月間』を実施。

これは、有効求人倍率の高い地域(東京都・埼玉県・神奈川県・大阪府の4都府県)を集中に、以前保育士として活動していた人などを重点に就職促進を促し、保育士の増員を図る計画です。

政府の具体的な取り組みとは?

  • 保育士登録簿から現在保育士として働いていない人への呼びかけ
  • 保育団体と一緒に現在保育士として働いていない人へPRしていく
  • 現在保育士として働いていない人に向けて『保育士資格をお持ちの方へ』リーフレットを利用し呼びかけ
  • 保育所OG・OBへの呼びかけ
  • 保育士・保育所支援センターによる人員不足の保育所に保育士を紹介
  • 今年3月に保育士の登録をした人へ呼びかけ
  • 保育士養成施設卒業生に向けて呼びかけ
  • ハローワークと協力し保育士の集中支援プロジェクトを実施
  • 厚生労働省のTwitterなどのソーシャルネットワークを活用して情報を発信する

この背景には「待機児童の問題」

待機児童の問題

なぜ、この『保育士就職促進対策集中取組月間』計画が実施されたのでしょうか。

この背景には待機児童の問題があります。政府は待機児童を減らすためプランを立て平成29年度末までに約40万人の保育ができる環境を整えるため保育所の整備など支援しています。それには施設だけではなく保育士も必要となってくるからです。

以前に保育士として働いていた人や、子育てを終えた女性には転職・復帰がしやすい環境になるでしょう。

民間保育所で働く保育士の給料が5%改善!

平成27年4月より『子ども・子育て支援新制度』が新スタートします。
このことにより、民間の保育士の給与が平均3%改善されます。プラス公務員給与の見直しにより保育士の給与が平均2%改善され合計5%の改善・引き上げが見込まれます。

事業所により違いはあるでしょうが、給料が上がるとなると保育士の方には大変嬉しいニュースです。

内閣府:子ども・子育て支援新制度要項

ブランクがあり不安な人も安心

都道府県などの保育士・保育所支援センターではブランクがある人のための保育実技研修なども行われてますので安心してください。

またハローワークでも積極的に保育士としてのお仕事の相談も行っております。ぜひご心配の方は一度相談してみましょう。