介護の仕事に関わってくれば、ケアマネージャーを目指したいと思うようになるケースも多いはず。たとえ介護の仕事についていなくても、今後の需要、収入アップ等を狙い興味を持っている人もいることでしょう。
そこで今回は、ケアマネージャーになるにはどのような心得と常識が必要かをまとめてみました。

ケアマネージャーになるには「知っておきたい心得と常識」

ケアマネージャーのやりがいとは

どんな仕事にも言えることですが、やりがいがあり自身が前向きに仕事に向き合えるような職業でなければ長続きしません。

やりがいかストレスか

たとえ給料が良い仕事であっても、それをする上で大きな負担を強いられるようでは精神的にも身体的にもストレスがかかってしまいます。ケアマネージャーになるには、その業務が自身に合っているか、やりがいを感じられるかを事前に確認しておくことが大切です。

ケアマネージャーは利用者さんやその家族から必要な情報を聞きつつ、要望を盛り込みながらケアプランを作成していくことが主な仕事になります。
直接会って接する機会も多くなりますし、その家庭の事情をたくさん聞くことになるため、時には感情的になって自身の実体験に重ね合わせてしまうようなこともあるかもしれません。

感情に流されないように

しかし情に流されすぎずに利用者さんの障がいや予算を考慮し、最善のケアプランを作成することが望まれます。それができてこそ利用者さんやその家族から感謝され、ケアマネージャーとしてのやりがいを感じられるようになることでしょう。人のために何かをすることで喜びが感じられるようになれば、ケアマネージャーとして長く続けていくこともできるはずです。

コミュニケーション能力が問われる仕事

ケアマネに関わらず介護の仕事では、コミュニケーション能力なしではなりたちづらいもの。人の介助や援助をするということは、ひとりひとり異なる対応が求められますから、臨機応変に立ちまわれる力が必要です。

しかし人との会話があまり得意ではないという人でも、介護の職場をはじめることは多いもの。

介護はコミュニケーション

ケアマネージャーになるまでに現場で実績を積んでいくことでだんだんとコミュニケーション能力がついてくれば、以前の自分とは違って積極性も増してくることでしょう。
そうすれば仕事をはじめたころは「自分にはとても無理だ」と考えていたケアマネの仕事にも興味がわきやすくなるはずです。

ケアマネの試験について

近年のケアマネージャー試験の合格率は15%ほどで、過去の試験に比べると急激に下がりつつあります。
今後はさらに試験の難易度が上がることが予想されていますから、状況次第ではさらに合格率が下がる可能性もあります。

合格率

試験そのものの難易度もありますが、ケアマネの資格を得るためには実務研修も欠かせないため、それらを休まずにしっかりと受けなければいけません。この内容の難しさにケアマネを諦めてしまう人も少なくないため、事前に傾向をよく確認しておく必要があるでしょう。

研修の内容やスケジュールは自治体によって異なるものの、平日に通わなければいけないことがほとんどで仕事や家事・育児などに影響がでやすいもの。
職場や家族などの理解が得られるようにしておきましょう。場合によっては職場から資格取得に対する援助などが受けられることもあるので、有効に活用してください。