【女性の平均年収】 – 現実的な職種の『年収ランキング』

あなたは働きすぎてはいませんか?

世の「平均年収」というと一部の職種により平均が底上げされる場合がありますので、今回は多くの女性が勤務する職種の年収を調査し現実的な「年収ランキング」という形式でまとめ平均値を出しました。

気になる給料・年収。残業時間。
現実的にどうなのか把握し、将来像や転職などの指標にしてもらえればと思います。

調査方法
  1. 女性の労働者が50,000人以上の職種をピックアップ。
    平成26年厚生労働省の賃金構造基本統計調査より
  2. 全国の企業(規模:従業員人数10人以上)で働く女性の給料から年収を試算

女性の職種別平均年収ランキング【平成26年度版】

順位 職種名 現金給与額 (※1) 年間賞与その他 年収 (※2)
1 システム・エンジニア 33.4万円 82万円 482.4万円
2 看護師 32.9万円 78.1万円 472.9万円
3 准看護師 28.3万円 64.7万円 404.5万円
4 理学療法士、作業療法士 26.7万円 60万円 380.3万円
5 保険外交員 26.3万円 54.9万円 370.4万円
6 幼稚園教諭 22.8万円 67.5万円 340.8万円
7 栄養士 22.7万円 56.1万円 328.3万円
8 保育士 21.4万円 56.9万円 314.2万円
9 娯楽接客員 24.1万円 21.8万円 311.2万円
10 介護員 21.3万円 43.7万円 299万円
11 ホームヘルパー 21.8万円 29.8万円 291.1万円
12 看護補助者 20.3万円 43.3万円 286.7万円
13 調理士 20万円 38万円 277.8万円
14 販売店員 20.2万円 23.8万円 266.3万円
15 給仕従事者 (※3) 19.7万円 13万円 249.4万円
(※1) 現金給与額は「きまって支給する現金給与額」を指し、これは労働協約,就業規則等によってあらかじめ定められている支給条件,算定方法によって支給される給与でいわゆる基本給,家族手当,超過労働手当を含んでおり,所得税等を控除する前の額を意味します(月額)

(※2) 年収は「きまって支給する現金給与額」×12+「年間賞与その他別支給」の合計の試算です。

(※3) 給仕従事者とはホテル・宿・レストランなどの場所で飲食物の給仕や身の回りのお世話をしたり接客サービスの仕事に従事する者ををいいます。

↓↓↓ 上の表より分かること ↓↓↓

年収300万以下の職種が4割

年収上位に、1位にシステムエンジニア、2位~4位に医療関係が並んでいることが表より見てとれます。
またこの15種の職業の平均は給料24.1万円、年間賞与その他別支給48.9万円、年収は338.3万円という結果。

全体の4割にあたる、6つの職種は年収300万以下であり、給料幅において最上位と最下位で大きく開いていることが分かります。
このことより間をとってランキング4位~12位から試算すると、

平均月収23万円。賞与等その他48万円。年収324万円となりました。

これから転職を考える女性の方は
平均年収338万を目安にすると職種の選択にハードルが高くなります。少し下げた年収320万前後を基準に考えるのが妥当でしょう。

ただ、年収が高くても実労働時間はどうなのでしょうか。次に残業時間に注目します。

平均残業時間。保険外交員は残業なし

残業時間(月)
平均残業時間は6時間で保険外交員は残業なし

グラフより平均を出すと、数字上では月の平均残業時間は6時間でした。

そしてシステムエンジニアが収入と比例して、残業時間が圧倒的に多いことが分かります。
また保険外交員は年収ランキングにおいて4位と上位に位置していましたが、残業はありません。

このことよりシステムエンジニアと保険外交員の残業時間が大きく平均値を左右していますので、それを除くと、およその残業時間は5.5時間程度でしょう。

ほかには年収300万以下の職種の場合、10時間以上の残業があり、年収の高さと時間外労働数は比例されていないことが分かります。

超過実労働時間数とは
事業所の就業規則などで定められた所定労働日における始業時刻から、終業時刻までの時間以外に実際に労働した時間数及び所定休日において実際に労働した時間数をいう。

誰でも仕事は定時で上がりたいもの、求職や転職時には残業時間も必ずチェックしておきたいですね。

まとめ

以上から多くの女性が働いている職種の平均年収は、数字上338万円、残業時間は6時間でした。

しかしランキングの中でも最上位と最下位では大きな開きがあり、全体の4割にあたる職種が年収300万以下ということ。
またシステムエンジニアが残業時間20時間超えに対して保険外交員が0時間。
そして年収の高さと残業時間は必ずしも比例されていないということが分かりました。

これらのことを踏まえ平成26年のデータより多くの女性が就いている仕事の平均賃金・年収等を算出すると
平均月収23万円 賞与等その他48万円 年収324万円 残業5.5時間と考えられます。

求職活動や転職活動の際に、ひとつの参考にされてみてはいかがでしょうか。