求人広告の種類

一言に求人広告と言っても、いろいろな種類があります。
どの広告をどういう場合に使えばいいのか判断するために、それぞれの特徴を詳しくまとめました。

求人広告の種類一覧
  1. 新聞折込
  2. 求人情報誌
  3. 求人サイト
  4. ハローワーク

 

1. 新聞折込

概要

新聞の間に挟まって届くチラシとして、お馴染みの求人広告です。
D4サイズ(272 × 400 ミリ)もしくは、D3サイズ(546 × 400 ミリ)が一般的です。

新聞折込広告のイメージ

上図のように、広告紙面を複数の企業の広告枠で分割することで、費用を安く抑えています。

日曜日の新聞に折り込まれることが多く、地元で働きたい人を募集する場合に適しています。
特にパート主婦の募集に効果が高い広告です。

1回の折込で10万部配布されるのが一般的なようです。

費用の目安

枠の大きさ 幅×高さ:mm 料金
最小枠 58×44 約2万円
最小枠の2倍 58×91 約4万円
最小枠の4倍
紙面の1/8ぐらい
119×91 約7.5万円
紙面の一面 241×372 約60万円

新聞折込のメリット

  • 特定の地域に集中的に広告を行うので、近くの人を採用できる。
  • ポスティングと違い、確実に家の中まで届く。(ポスティングの場合、見られる前に捨てられる可能性もある。)
  • 新聞を購読している世帯に届く。(ミドルクラスより上の家庭が多い。)
  • 40代~60代で、とくに女性を採用したい場合に効果が出やすい。
  • 20代,30代でも親と同居している層には、広告が目に入り、採用できる可能性がある。
  • 広告が折込まれた週に応募があるので、急募の場合に助かる。

新聞折込のデメリット

  • 新聞を購読していない世帯や、20代,30代の採用には向いていない。
  • 1回のみしか配布されないので、タイミングが悪いと反応ゼロということも起こりえる。
  • 新聞購読数は年々減少しており、徐々に求人広告の効果も落ちている。

反応ゼロになる要因

配布される地域やタイミングによっては、ほとんど同じ業種の求人広告で埋まってしまうことがあります。
最近多いのは、介護系や医療系ばかりが目立つ広告です。各求人情報の募集条件にもあまり差異がないため、他社の情報に埋もれてしまいます。
運が悪ければ反応ゼロ(応募者が現れない)となってしまいます。

反応ゼロを防ぐための対策

  • 求人広告会社に、「今週はどの業者が多くなっていますか?」と確認する。
  • 最小枠の2倍以上の枠に申し込んで、目に留まりやすい写真を掲載する。(一番小さい枠は、写真を掲載できるスペースがない)
  • 求人広告会社の担当者を使い倒して、少しでも魅力的な広告文を作成する。

新聞折込の求人広告に掲載するには

① 広告を扱う会社に申込みを行います。

他にも各地域に、地元に密着した媒体が多数あります。「新聞折込 求人広告 地域名で検索してみてください。

② 営業担当者の取材を受け、広告を作成します。

求人広告会社の営業マンが来てくれますので、取材を受けて、一緒に魅力的な広告を作成します。
内容が決まったら、最終確認をします。日曜日に配布されるので、木曜日までに締め切られることが多いです。

>③ 効果の検証

広告が配布されて応募者が現れたら、必ずどの求人広告を見て応募してきたのか確認をとります。
複数の求人媒体で募集しているケースも多いので、どの求人媒体で効果があったのか、把握することをオススメします。

この検証を繰り返すことで、貴社と相性の良い広告会社が見つかります。

自社のみで新聞折込に求人広告を出す場合

求人広告の会社を通さず、自社のみで単独で折込広告を出すことも可能です。
費用はかなり高くなり、広告のデザイン費用なども必要になってきます。また、新聞折込に入れても良い内容の広告なのか審査を受ける必要もあります。

しかし、他社の広告に埋もれる心配もなく、強力なPRをその地域に行うことができます。

かかる費用の目安

自社でデザインをして、格安ネット印刷会社で印刷して、都市部で配布する場合の費用です。(つまり想定される最安値)

デザインを外注したり、郊外や地方に行けば行くほど、費用はもっと高くなります。

部数 B4サイズの費用 B3サイズの費用
2万部 13万円 16万円
5万部 27万円 36万円
10万部 50万円 70万円

 

2. 求人情報誌

概要

コンビニやスーパーの店頭などに設置してあるラックの中に、並んでいる求人情報の雑誌です。

いろいろな種類の求人情報誌がありますが、アルバイト系の情報誌が比較的多く並んでいます。

新聞折込と同様に、地元の人を採用したい場合に効果が高い媒体です。
10代~50代ぐらいまでの幅広い層の採用に適しています。

無料で手に入れることができるので、求人フリーペーパーという言い方もします。

費用の目安

地域によって違いがあります。都市部(高い)> 地方(安い)となります。
紹介するのは都市部での料金目安です。

毎週発行される情報誌もありますので、有効な広告期間は1~2週間です。

枠の大きさ 幅×高さ:mm 料金
最小枠 45×38 約2万円
最小枠の2倍 45×77.5 約4万円
最小枠の4倍 92×77.5 約7.5万円
1ページ独占 200×250 約40万円

求人フリーペーパーのメリット

  • 地元で仕事を探している人に効果的に宣伝できる。
  • 10~30代の人を採用したい場合は、新聞折込より効果が高い。
  • 発行されたらその週に応募があるので、急募の場合に助かる。
  • 何の仕事をしたいかハッキリ決めていない、つまり新しい仕事にチャレンジしたい層に宣伝できる。

求人フリーペーパーのデメリット

  • 高い能力を必要とする仕事の求人には向いていない。
  • 継続的に人材を募集したい場合に不向きである。
  • あまりに好条件の求人を掲載すると応募が殺到し、その選考作業などで逆に採用コストが高くなってしまうこともある。
  • 求人サイトの隆盛により、全盛期よりは効果が落ちている。

掲載するには

求人フリーペーパーを扱う求人広告会社に掲載申込みをします。
有名な会社の掲載窓口にリンクしています。

 

3. 求人サイト

概要

求人サイトで仕事を検索

求人情報をインターネット上で検索できるサイトのことをいいます。
転職サイトという言い方をする場合もありますが、意味が微妙に違ってくるので、今回は単純に求人情報を見れるサイトということで、求人サイトについて説明します。

10代~40代のインターネットを日常的に使う層に対して効果が高い求人広告です。
スマートフォンの普及によって、常時インターネットにアクセスできる環境が整ったのも手伝い、求人サイトの利用者数は年々増加しています。

特にスマートフォンで操作しやすい(ユーザビリティが良い)求人サイトへの掲載は、これから効果的だと考えられます。

求人サイトの種類

求人サイトは、他のどの求人媒体よりも種類が多くなっています。

採用したい対象での分類

アルバイトを採用したいならアルバイト専門の求人サイト、正社員を採用したいなら正社員専門、同じように看護師薬剤師飲食系Web系美容系 といったように、それぞれに専門の求人サイトが多く存在しています。

このような専門サイトは、求職者側と採用側の目的が一致しているので、ミスマッチの少ない採用が可能となります。

料金の課金されるタイミングによる分類

元来、広告というものは掲載する前に料金を支払うのが一般的でした。

しかし、求人サイトでは求職者がどのタイミングでどこの企業に応募したのか把握することが可能なため、成功報酬型の広告サービスが生まれました。
掲載料金は無料で、実際に応募がきた場合もしくは採用に至った場合のみ料金を支払えばよいという広告です。

要するに、前払いか 後払いか という違いです。

費用の目安

比較しやすいようにアルバイト専門の求人サイトを中心に紹介します。
あくまで目安です。採用難易度の高い薬剤師や看護師などの専門サイトでは、もっと高くなります。

(前払い)掲載料金が必要な求人サイト

サイト名 料金 掲載期間
マイナビバイト 2万~20万円
上位プランは露出アップ
1週間
バイトル 3万円~ 1週間
an 1.8万円~
LINEバイトにも同時掲載
1週間
タウンワーク
オンライン
0.9万~1.8万円
自分で求人情報の
登録・編集を行う
2~4週間

(後払い)掲載料は無料で、成果発生後に課金される求人サイト

サイト名 成果報酬の料金 課金される
タイミング
ジョブセンス 5万円~ 採用時
マイベストジョブ 3万円~ 採用時
バイトーク 1.5万円~ 採用時
G-work 1万円 応募時
マイナビバイト
エントリープラン
0.8万円~ 応募時

(完全無料)掲載料も採用費用もすべて無料の求人サイト

すべて無料の求人サイト

サイト名 料金
げんきワーク 0円
スタンバイ 0円
求人Free 0円
Indeed 0円
オプションで有料

求人サイトのメリット

  • 紙媒体と違ってスペースの制限がないので、もっとたくさんの情報を掲載できる。
  • 専門サイトなどで、狙った層にピンポイントで情報を届けることができる。
  • 成功報酬型の求人サイトの場合、掲載期間を気にせずにじっくりと求人を行うことができる。
  • 自社のホームページにリンクすることができる(サイトによっては不可)。自社の採用ページが充実している場合は、非常に高いシナジー効果を得られる。
  • うまくいけば、非常に安価で採用することができる。
  • 成功報酬型では応募者がゼロだった場合に費用が発生しないので、金銭的なリスクはない。
  • 地元だけでなく広範囲の求職者にアプローチできる。

求人サイトのデメリット

  • いつ自社の求人情報を見てもらえるかわからない。よって、新聞折込や求人情報誌と違って即効性がない。
  • 自身で求人情報を登録しなければならないサイトが多く、パソコンが不慣れな人の場合は負担に感じる。

掲載するには

おすすめの求人サイトの掲載窓口ページへリンクしています。

アルバイトの求人サイト

社員の求人サイト

医療と介護の全職種に強い求人サイト

看護師の求人サイト

介護系の求人サイト

Web,IT系の求人サイト

飲食系の求人サイト

 

4. ハローワーク

概要

公共職業安定所のことで、求職者に仕事を斡旋・仲介するための公的機関です。

事業者は無料で求人情報を登録でき、求職者の紹介も受けることができます。

ハローワークを求人広告という分類に入れるのは間違っているかもしれませんが、求人情報を求職者に見てもらうという目的は同じです。

ハローワークのメリット

  • 無料で利用できる。
  • 条件が当てはまる人には、助成金も利用できる。
  • 地元の求職者を採用しやすい。
  • 40代以上の人を採用しやすい。

ハローワークのデメリット

  • 情報が古くなると、求人情報がどんどん後ろに回って見られなくなる。
  • 「思ったような人材が集まらない」という声も多い。
  • 自社のホームページにリンクさせて誘導することはできない。

 

総まとめ

比較表でまとめます。

新聞折込 求人情報誌 求人サイト ハローワーク
おすすめ度
費用(円) 2~60万 2~40万 0~20万 0
効果の出る年代 40代以上 すべて 10~40代 40代以上
広告の範囲 地元 地元 広域も可 広域も可
即効性
専門職の募集

また、このようなデータもあります。

求職者が見る

1位 インターネット 46.6%
2位 ハローワーク 18.7%
3位 求人情報誌 17.3%
4位 新聞の求人広告や折り込みチラシ 12.8%

求職者の利用する求人情報源 ※ 株式会社リクルートジョブズ 求職者データレポート(平成25年4月発行)より

以上のようなデータから総評すると、基本的には求人サイトを活用して、ハローワークも利用するのがオススメです。ハローワークは助成金が使えることもあるので損することはありません。

地元の人をすぐに採用したい場合は、新聞折込や求人情報誌を利用してください。

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