仕事に飽きた3年目「転職かぬるま湯の職場か?」正解した10年目

藤元藤元

駅、電車のレール

一般家庭で育ち人生に大きなイベントもなく、平凡に生きてきた藤元です。30代です。

SNSにキラキラ眩しい瞬間を投稿したり、時にはスマホで「人生つまらない」と検索する私ですが、そんな人生の中で「あの時、仕事こっち選んで正解だった」と思うターニングポイントがあります。

仕事に飽きた人や転職をうっすら考えてる人、「人生好転させたい!」と考えてる人は参考にどうぞ。

「毎日同じ仕事に飽きたな」と漏らした3年目のあの日

私は新卒で入社した会社が合わな過ぎて、一度仕事を辞めて、それから転職して中小企業の事務職に就きました。

働き始めた当初、私は自分自身で「私は仕事ができない人」と思っていました。新卒で入社した企業では怒られてばかりだったからです。
でも転職してみて視野が広がり、職場によって環境が全く違うんだ。と知りました。

できることも増えて少しずつ自己肯定感も戻り、その会社では順調な毎日を送っていました。

ただ、その会社で働き始めて3年目の頃。
会社を出て電車に乗り、バスに揺られ、家の近くのバス停を降りたとき、「毎日同じ仕事に飽きたな」という声が聞こえました。

声の主を探すと、40代ぐらいの会社員の男性の独り言のようでした。仕事が終わって、気が緩んで呟いてしまっただけなのかもしれません。

でも、それが印象的で、そのとき私も同じように思ったんです。
それで、つい誰にも聞こえないぐらい小さな声で「毎日同じ仕事だと飽きるよね」と、私も返事するように漏らしました。入社して3年目、なんということもない日のことでしたが鮮明に覚えています。

仕事に慣れたことで、良い意味で余裕がありつつ、事務職にやりがいがないなと思う日々。

意識を高く持ち「仕事を自分から作って会社に貢献しよう!」という職場環境ではなく、私は任される仕事を淡々とすればいいポジション。

「このまま、ぬるま湯の職場にい続けていいのだろうか。」

周りには、転職して収入をアップさせる子もいれば、自分のしたいことを見つけてワクワクしながら新しい人生の一歩を歩み始めた人もいる。
その日から事務職という毎日同じ仕事に飽きた私は、今後の人生について悩むようになりました。

大きな不満はないけど転職…?

仕事に飽きたなぁと感じ始めた3年目の職場の環境や心境としては、とても恵まれていたと思います。

居心地がいい、人間関係もいい。もちろんモヤっとする時もあるけれど、極端に変な人はいない。
収入は多くはないけど…仕事が楽。だけど、辞めたいという選択肢が出てきた。

大きな不満はないけど転職…?今の職場が好きだけど転職か?そんな考えがチラついていました。

どこかで事務職という仕事に、将来不安を感じていたところもあります。成長のない自分にも焦ります。いつまでこの会社で働けるんだろうか。
良い意味でも悪い意味でもプライベートで波風が立つことがなかった私は、ずっと職場にい続けることに不安を覚えていました。

でも、不満らしい不満がないのに…何か仕事でやりたいことや目的があるならいいけど……と、転職に踏み切る決定的な理由はありません。

だから、まずは休日や退社後の時間の使い方を変えるように意識し始めました。転職を視野に入れつつも、ぬるま湯のような職場環境に浸からせて頂きながら今できることに目を向けました。

新しいことを始めて視野を変える

これまでの休日は大学時代の友達とお茶をしたり、母と舞台を見に行ったり、たまには職場の人と飲みに行くような毎日でしたが、新しい趣味を持ったり視野を変えようと思いました。

アウトプットするために、まずはインプットから…みたいなものです。
英会話教室に通い始めたり、ヨガを始めたり、出向く場所や交流する人を変えていった感じです。

そんな生活に変わり、私はガラス細工の教室にハマるようになりました。先生も素敵な方で相性も良かったんだと思います。

それから数年ほど経ちました。
私は転職しないまま、慣れた会社で慣れた仕事を続け、趣味にどっぷりハマる生活を楽しんでいました。
これはこれで良かったです。

でも、将来への不安は消えたわけではありません。

「仕事は仕事だと割り切って趣味を楽しもう」という自分がいたり、「キャリアアップもないまま時間が過ぎる」ことに焦りを感じる日もありました。

そんな葛藤の中、社会が変わり始めていました。

仕事に飽きた日から10年目の今。正解だった

それで私は2年前からアパレル系のメディアでWebライターをしたり、ガラス細工を販売するようになりました。

会社を辞めたわけではありません。転職もしていません。社会の副業解禁の流れにのっただけです。

今も変わらず会社の仕事に面白みは感じていませんが、個人の仕事があるので、わりと幸せなんです。

「30代になると転職は難しいだろうな」と思って転職を視野に入れていましたが、副業を持つことで別の生き方を見出すこともある。
そんな世の中に変わってきてるなぁと思いました。

そしてコロナで働き方もガラッと変わりましたよね。駅前のお店も閉店したところが何店舗かあります。職を失った知り合いもいます。

だから人生、何が起こるか分かりません。もし私が目的もないまま会社を辞めていたらどうなっていたんだろうかと思います。
「仕事が楽だけど辞めたい」みたいな人は、転職する前に目的を明確にした方がいいかもしれません。

私は転職しようか悩みながら、とりあえず仕事以外の行動に変化を起こして、趣味のガラス細工が仕事になりました。これが私にとって今とても大きな支えになっています。
趣味といえど、社会が変わることで仕事になるなんて。

バス停で聞こえた会社員の独り言に共感して、仕事に飽きたと気づいたあの日から10年目の今。職場は変わってないけど、私の選択は正解だった。そう思います。

今できることを、些細なことでもいいから始めてみるのが良いのかもしれませんね。それでは、また。

副業副業体験談
この記事を書いた人
藤元

ガラス細工が好き。 繊細で美しく心惹かれるような作品を沢山作れるよう腕を磨き中です。ヨガもたまに。ワインを飲みながら本を読むのが日課です。
普段はよくいる事務職の人。

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