リモート接客のアバター店員とは?【求人・今後の需要】

稼ぐメディア編集部

アバター店員

仮想空間といった最新技術やリモート化が進む中で、減る仕事もあれば逆に増える仕事もあります。そして新しい職業も生まれます。

リモート接客で、しかもアバターを使った「アバター店員」について詳しく掘り下げてみましょう。

アバター店員とは?

アバター店員とはアバター(仮想空間でユーザーの分身として表示するキャラクター)を使い、お店などで商品を販売したりサービスを提供するといった接客を行う人を指します。

一般的な店員と違い、その場に生身の人間は存在しません。
お店に備え付けられたモニター等に表示されるアバター店員が、利用者に対して接客するシステムです。人がアバターを介してコミュニケーションを取ります。

アバター店員として働く人は、リモートで別の場所から自身のアバターを操作したり会話を行います。
2020年に新型コロナウイルスが広がったことでニーズが高まり、実証実験を行ったり導入する企業も出てきました。

アバターで働くアバターワークの一つとして、今後需要が高まる仕事と予想されます。

実証実験や導入したお店・企業

アバターを介したコミュニケーションは、さまざまな事業の成長に期待が寄せられています。
事例としては栃木県佐野市の市役所や、衣料品メーカーの株式会社ワコール、スーパーマーケット、航空会社など業界は非常に広範囲です。

実際にアバター店員を実証実験した企業や、導入したお店の内容の一部をご紹介します。

スーパーマーケット

スーパーマーケットでアバター店員を導入する企業がいくつか見られます。

千葉日報オンラインによると、浦安市のスーパー「スーパー木田屋北栄店」では、従業員が別室で他の業務をしながら、お客さんから呼び出しがあれば木田屋のキャラクター「きだいこん」のアバターを介して相談に応じる仕組みを取っているようです。

この数年で、無人レジを採用するスーパーマーケットやアパレル系のショップを多く見かけるようになりました。
今後はアバター店員を導入して、店内で実際に働く人が一人もいない店舗も少しずつ増えていくのではないでしょうか。

東急ハンズでは実際に勤務するスタッフがアバターの“中の人”となり、バックヤードから接客を行ったとのこと。
検証を重ね、アバターによる接客システムに積極的です。

日本航空(JAL)のアバターによる地上係員

こうして非対面でも接客が行えることで、新型コロナウイルスの感染拡大に非接触型のサービスの需要が高まり、また在宅ワークを推進することにおいても非常に注目されています。

アバター店員が魅力の新しいお店

上で紹介した元々の従業員がリモート接客する働き方とは少々異るお店も。

アバターのシステムを開発する企業「HEROES株式会社」が実証実験としてスタートした、AVASTAND(アバスタンド)という居酒屋があります。
この企業はNHKなどテレビ番組でも多く取り上げられています。

AVASTANDはお店に設置されたモニターをタップするとアバター店員が現れる仕組み。

モニター越しの接客なのでメニューを運んだりはせず、アバター店員は来店したお客さんと会話することが仕事のようです。新しいコミュニケーションの取り方が魅力的なお店です。

アバター店員という仕事には、現在勤めている会社の業務がオンライン接客という形に変化するケースや、アバター店員がサービスそのものとしてお店に雇用されるケースなど、今後の働き方にさまざまな展開が予想されます。

アバター店員の仕事内容、今までの店員の働き方との違い

さまざまな企業にとって、アバター店員の魅力の一つはコミュニケーションを取るハードルの低さであることが見て取れます。

実際にその場に店員がいないことで戸惑うケースはあるでしょうが、サービスを受ける「客側」も接客を行う「店員側」にも肯定的な意見が多く見られることが時代のニーズに合っていると考えられます。

アバターを介することで消費者は面と向かって話すのは恥ずかしい内容でも気軽に話せたり、また店員側はアバターを演じるからこそ直接的な対話よりもストレスが生みにくいケースもあるでしょう。

インターネットによる会話でも、思い当たることがあります。

日常的に顔を合わせる人よりも、自分のことをあまり知らない人の方が返って普段話さないような悩みを打ち明けられる状況と近いものを感じます。

アバターによるサービス

HEROES株式会社は、健康医療、教育、食を軸にテクノロジーで人を繋ぎ、アバターを介した居心地の良い仕組みづくりを提供する会社です。

同社が運営するAVASTANDで働くアバター店員を取材した記事、在宅でできる接客業“アバター店員”の可能性「リアルなコミュニケーションって、知らないうちに負荷が掛かっていたのかも」に、実際にアバター店員として働く人が、働き方についての具体的な感想を記しています。

記事中のアバター店員として働く“てんまちゃん”によると、次のように書かれています。

「アバター店員の収入だけで生活はできないですが、隙間時間に家でできる副業の一つとしてはめちゃくちゃいいと思います。人とコミュニケーションが取れればできる敷居の低さも魅力です」

副業としても時代にマッチしています。

アバター店員の仕事内容・働き方のメリットとしては

  • アバターを介するので、コミュニケーションが間接的になり対話のストレスが減る
  • 家が散らかっていても、髪など外見を整えていなくてもできる
  • 直接的な危険性がない
  • 自分の外見的な情報を与えないので安心感を持って働ける
  • リモート接客なので在宅の副業として相性が良い

このように今までの対面した一般的な店員としての働き方と比べて、外見が映らないことによる敷居の低さやリモートならではの良さが魅力的です。

現代は実際に面と向かって人と話したい人も、リモートの方が良いと考える人も、いろんな人がいる多様性のある社会です。
そんな社会に、このアバター店員としての働き方は今後の職業の選択肢の一つとして大きな手助けとなるでしょう。

このようにリモート接客で働く人が増え、いろんなお店でアバター店員が取り入れられている未来がやって来るかもしれません。

今はまだアバターを店員を募集している企業は少ないですが、リモートワークの需要は飛躍的に高まっています。

アバター店員として働きたい人は、求人探しと並行して自らアバターを使ってブランディングすることも今できることではないでしょうか。

自らアバターワークを切り開き、「アバター店員として働きます!」「この業界のアバターとえいば私!」といったように、新たな仕事をつくることも現代ならあり得る話です。

仮想空間でやり取りする未来に少しずつ近づいていく世の中。あなたは、将来どんな仕事をしているでしょうか。

オンライン・リモート接客の副業・求人

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リモート接客を取り入れている企業

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