「事情があって学校を中退・留年してしまった。」
という人は何となく後ろめたい気持ちから、履歴書にどうやって書けばよいのか悩むことがあると思います。
ここでは、中途退学から留年・休学の経験があっても、マイナスの印象にならない履歴書の書き方をまとめました。
そもそも中退は履歴書に書く必要があるのか
給料面での「扱い」が変わってくる
中途退学は、転職活動にマイナスイメージを持たれやすい傾向があります。
だからと言って履歴書に書かないのは良いとは言えません。
履歴書には「事実を書くべきもの」です。
大学を卒業していなければ高卒と同じ扱いだと、企業によっては考えるケースもあります。
理由を付け足して書く
では、履歴書に「○○大学中退」だけ書けば良いのでしょうか。
中退から受ける印象は「継続性がない」「忍耐力がない」などです。
これを払拭しないといけません。
中退の理由を付け足して書き、採用担当者を納得させることが肝心なのです。
マイナスイメージも書き方を工夫すると、相手の受け取り方が変わってきます。
次にどのように書けばプラスに変えられるのか説明します。
大学を中途退学
書き方のポイント
中退の場合は「○○大学経済学部 中途退学」と書き、すぐ下の行に理由を付け加えます。
新しくやりたいことができた場合
【× 悪い例】
これだけでは、新しく目標ができたらすぐ辞める忍耐がない人だと思われ、採用しても長く続けられるか疑問を持たれます。
【○ 無難な理由】
希望する進路が学歴に関係なく、早く将来の道に進みたいと思い働きながら学ぶ為に中途退学。
中途退学をしなければならなかった理由と、それによって何がしたかったのかを説明し、前向きに努力する姿勢をアピールすること。
経済的な理由の場合
金銭的な事情はプラスに変えるアピール力が弱いので、簡潔に退学せざるをえない状況だったことを説明します。
大学を留年・休学
明確な理由がある
入学と卒業の間に明確な理由を一文付け加えて書きます。
病気による場合
休学するほどの大きな病気をされた場合は、もう完治をしたのか、まだ治療を受けているのか現在の体調を明確にし、「仕事に支障ありません。」と言い切り安心させること。
留学による場合
留学は悪いイメージと受け取られませんが、事実を述べるだけでは普通です。
担当者に好印象を持ってもらうために、留学によって語学力以外に何を得られたのかを説明します。
就職先に関連性があれば、学歴は「オーストラリア○○大学に留学」と最低限にし、自己PRに掘り下げて書いたほうがアピール効果は高いでしょう。
はっきりした理由がない
はめをはずし過ぎ単位が取れずに留年。そんな人は、あえて理由を書かないでおきましょう。入学年と卒業年を見れば分かることです。
面接時に尋ねられたら過ちを反省し前向きに進めた内容を答えられるように考えておいてください。
これではいけないと改心し、学業に専念して単位も平均より10単位多く取得しました。
他の人より長い学生生活を送ったおかげで、将来の方向性をじっくり思案し分析ができました。」
浪人は履歴書にどう書けばよいのか
高校から大学までに予備校や学習スクールに通った場合は一般的に学歴には書きません。
これは学校教育法で定められた正式な学校ではないからです。
期間が空くときは注意
この空白の期間は浪人期間とされますが、3年以上空く場合は不信に思われます。
浪人・休学など長く期間が空くほど面接時に質問をされやすいので、履歴書に一文「受験準備の為予備校に通う」と書いても問題ないでしょう。
学歴より資格を重視される職種もある
はっきりと言います。中途退学だけで落とされることはほぼありません。
もし、落とされたのなら別の理由があると考えましょう。
技術・専門系の職種であれば学歴より資格を重要視することもあり、一概に中退が就職にマイナスとはならないのです。
中退をネガティブに考え過ぎず、ありのままを履歴書に書きましょう。
- プラスに変えるポイント
-
- 中途退学・留年・休学には理由を付け加え、前向きな姿勢の内容を書く。
- 履歴書に空白の期間をできるだけ作らないようにする。
最後に、履歴書に書くだけではなく担当者に突っ込んで質問されても、きちんと受け答えできる具体的な内容を整理し覚えておくこと。
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