大学生バイトの平均時給ってどれぐらい?

「キミの時給、低くない…?」

大学生のアルバイトの平均時給についての調査結果

平均時給は 956円 (三大都市圏 2014年7月度)

またエリア別では 首都圏は993円。東海は898円。関西は921円。

これは三大都市圏の結果で、東北や四国、九州といった地方ではもう少し低くなります。
その理由は地域によって最低賃金時間額が異なり、アルバイトの時給はこの額を基準に計算されることが多いためです。ただ、この額は地域の経済活動状況や物価にも比例しているので、時給が低いからといって一概に価値が低いとはなりません。物価が高い東京の23区内ではある程度の時給をもらわないと、割に合わないということです。

また、この結果は株式会社リクルートジョブズの調査結果によるもので、大学生に限定したものではありません。
残念ながら、大学生だけを対象とした平均時給の調査できちんと信頼できるデータのものはありませんでした。ただ、データを調べる中で一般の平均時給と、大学生の平均時給はほとんど同じであることが分かったので、上記の額が概ねその額を表していると考えて差し支えありません。

業種別の平均時給(三大都市圏)

分類 平均時給(円)
コンビニスタッフ 879
カラオケボックススタッフ 931
販売 933
ホールスタッフ(パチンコ) 1,190
ホールスタッフ(飲食店) 936
ファストフード 908
ガソリンスタンドスタッフ 947
塾講師 1,321
イベントスタッフ 1,031

参考: 株式会社リクルートジョブズ ジョブズリサーチセンター

平均時給別アドバイス

平均時給1,300円以上

家庭教師や塾講師

1,300円以上のバイトでおすすめなのは塾講師や家庭教師です。大学生ならではのバイトと言えます。
塾講師の平均時給は1,321円となっていますが、高いところでは時給2,500円以上というのも存在します。傾向として、個別学習スタイルの塾(生徒1~2人に対して先生が1人)よりも、集団学習スタイル(従来の塾や予備校)の方が時給が高いようです。
家庭教師も時給2,500円以上の仕事はザラにありますが、偏差値の高い国立大学の学生や、医学部の学生がやはり採用されやすいようです。

時給2,500円までとはいかなくても、このアルバイトは大学生におすすめです。
その理由は短時間で効率的に稼げることです。学生の本分はあくまで 学業 です。
学業のためにもバイトはちゃちゃっと短時間で済ませ、勉強時間を確保するのに越したことはありません。

他にもメリットがあります。集団学習スタイルの塾講師なら、集団の前で話す度胸がつく。人にわかりやすく物事を伝えるいわばプレゼンテーション能力が上がるといった効果があります。プレンテーション能力は社会人にとって必ず必要になる能力なので、学生のうちに磨いておいて損はありません。
また、家庭教師では派遣先の家庭が裕福であることが多く、思わぬ高価な頂きものをもらえるかもという旨みがあります。

塾講師や家庭教師は 学業にしっかりと取り組みたい大学生に特におすすめ のアルバイトです。

平均時給1,000円~1,300円

この時給帯に多いのは、パチンコのホールスタッフのように体力がいるもの、イベント・キャンペーンスタッフのように期間限定のもの、居酒屋やコンビニなどの深夜帯などです。

まず、体力がいるものや深夜帯のバイトはやめておいた方が無難です。よほどの目的があるのならいいのですが、こういうバイトを続けながら、ちゃんと勉強できていた人間を筆者は見たことがありません。中にはちゃんと勉強できる人もいるでしょうけど、アドバイスとしては”やめておきましょう”です。

短期間(3ヶ月ぐらい)で社会経験のためにやるというのはOKだと思います。すぐに辞めるとバイト先の迷惑にはなりますが・・・
そういう意味ではイベント・キャンペーンスタッフは、スポット的な仕事なのでいろんな現場を体験してみるという目的でやれば楽しいかもしれません。

平均時給800円~1,000円

時給よりもスキルを重視する図

この時給帯の仕事が一番多いわけですが、おすすめは自分にとって プラスになる経験を積めるバイト を選ぶことです。
単にお金を稼ぎたいだけなら、もっと割のよいバイトはたくさんあります。でも、学生時代にしかできないバイトで、いろいろな経験を積むことは人生のプラスになります。

例えば、繁盛店のラーメン屋のホールスタッフなんかは本当に勉強になります。常に考えながら行動しないと邪魔になるだけで、使いものになりません。
注文を取りに行ったついでに別のテーブルの皿を下げてくる、手薄になっているところにすぐ気付いてフォローに入る、困っているお客さんがいないか気を配るといったように2手3手先を考えて行動しなければなりません。

忙しいバイト先で得られる考え方や、先輩・後輩との人間関係の築き方などは、学生の間に経験して身につけておく方がよいです。お金を稼ぐ大変さもよく理解できます。
また多くの出会いがあるのもこういうバイトの魅力かもしれません。

平均時給800円以下

おすすめできません。簡単な仕事内容であることが多いです。お金も経験も増えません。
特に「高校生可」となっているものは、わざわざ大学生がすることはないです。

ただ、高校生を雇いながらも凄い売上げをあげる企業というのは、ものすごくオペレーションやシステムがしっかりとしています。筆者の知り合いの中には、そのオペレーションを学びたいという目的で、敢えてそういうバイト先を選ぶ強者もいました。彼のように、将来自分で起業する際の勉強のために働くといった明確な目的があるなら、逆にいいのかもしれません。

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