昨今、アルバイトから正社員への道を考える人は多いでしょう。
アルバイトから正社員登用される人、逆にバイトのままで社員になれずに違う仕事を探す人。
この両者の違いはどういったものなのか、働き方にいくつかの傾向があるのでご紹介します。
アルバイトから正社員登用までの期間を気にし過ぎるとにダメ!?
正社員に登用された人の、「アルバイト期間中の働き方」について2点例をあげます。
例)Aさんの場合
Aさんは家計を少しでも助けるために昼はアパレルショップ、夜は飲食店でアルバイトを掛け持ちしていました。
仕事を早く覚えて効率よく済ませることで、「残業にならないように」「次の日に疲れを残さないように」と、常に順序を考えながら無我夢中で働いていたと言います。
その結果、作業効率や人柄が買われて、わずか半年でアパレルショップのオーナーから面談があり社員のお話を貰ったようです。
例)Bさんの場合
Bさんは「某業界で働きたい」という目標があり、めでたくアルバイトとして採用されました。
もちろんいずれ社員になりたいという願望はあったにしても、ずっと憧れていた仕事のスタート地点に立てたことが嬉しくて目の前の仕事を苦労と思わず毎日全力で仕事をこなしていたところ、1年後に正社員として登用されました。
この両者に共通して言えることは「いつ正社員になれるか」と先々のことよりも、必死で働き目の前の仕事に焦点があたっていたということです。
Aさんの働きは結果的に会社にとって「効率よく仕事をこなす優秀な人材」として目に止まり、Bさんは仕事に対しての熱意や意欲が仕事ぶりに出ており、人事に伝わったのでしょう。
もちろん社員に登用される期間が何年ぐらいなのか事前に確認したり、「1年で正社員になる」といった目標を掲げて働くことは素晴らしいことだと思います。
ただその期間にとらわれるのではなく、日々の業務を必死に取り組むことで結果的にアルバイトスタッフの中で秀でて人事の目に止まることは大いにあるでしょう。
次に正社員登用を目標とする上で、「期間」をどう見るかについて書きます。
中小企業の方がアルバイトから正社員登用される期間が早い!?
私の知り合いに広告関係の会社で派遣社員として採用されて、現在は正社員として働いている人がいます。
話しを伺ったところ、正社員として採用されるまでの期間は約2年半でした。
この2年半という期間はとても長く、社員登用されるかどうかも分からないので非常に不安だったと言います。同じように派遣社員として働く仲間もいたようですが、「1年まで」と線引きするなどして、辞めていった人も多かったとのこと。
ほかにも調べてみると、派遣社員から正社員に登用されるまでは1~3年と非常に幅広い傾向にありました。
またアルバイトから正社員登用については、比較的に大きな企業よりも中小企業で働く人が、「1年以内に社員になれた」という話をよく耳に入れます。
企業としても直接雇用の方が手続きのスピードが簡易であったり、中小企業の方が人事とスタッフの距離感が近いので仕事ぶりが目に止まる機会が多いという理由はあるでしょう。
アルバイトから正社員登用の期間は何年のまとめ
正社員に1年以内になることが目的であるならば、中小企業でアルバイトをして、他のスタッフに負けないような働きを見出すことが近道と言えます。
ただその「負けないような働き」というのは職場や人によって違うもの。なかなか正社員登用の話がないと不安にもなります。
しかし、その不安が迷いとなり仕事に影響しないよう、日々の業務に全力で必死で取り組む姿勢が、結果的に周りを納得させる「スキル」につながり、そして熱意が人事の感情を動かし、正社員への近道になるのではないでしょうか。